映画[ 危険なレシピ ]不便さを通じて知る、心の豊かさ | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ 危険なレシピ ]不便さを通じて知る、心の豊かさ
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    映画[ 危険なレシピ ]を恵比寿ガーデンシネマで鑑賞

    先週、恵比寿ガーデンシネマでやっていたフィンランド映画祭に行ってきた。そこで観た一作である。全部で6作品上映されたうち、唯一のドキュメンタリー映画で、地球温暖化問題という今日的なテーマに取り組んでいる。
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    「エコ」と聞いて、一般的にはどう思うのだろうか。
    大切だ思う反面、煩わしさや、窮屈さを感じてしまったりしないだろうか。正直、僕はそう感じる。なぜって、これだけ便利で快適な暮らしができるのも、石油があってこそ。寒くなるとヒーターやストーブをつけ、暑い夏はクーラーをかける。夜になると照明をつけて、テレビも見る。これらすべて、なんらかの形で石油を必要としている。化石燃料に依存している現代社会では、消費を抑えることはできても、すべてを無くすことはできないのだ。

    そんななか、ジョン・ウェブスター監督とその家族は石油化学製品を購入しないという“オイルフリー”生活を1年間実践した。それもライフスタイルを変えずに取り組むというのだ。

    無謀ともいえる彼らの挑戦は、日常生活の中で、もっともCO2を排出している自動車を処分することから始まった。郊外に住み、クルマは子どもの学校への送り迎えや買い物に必要不可欠だった。にもかかわらず廃棄して、それに代わって電車やバスなどの公共交通機関や自転車を利用。続いて日用品。カップやボール、さらには子どものおもちゃなどの石油化学製品をすべて処分。食料品には、プラスチックケースやビニールのラップなどの容器(入れ物)を使用している場合があり、そのままでは購入できない。その都度容器を紙袋に変えてもらうようにお願いするため、店員さんに必ずといっていいほど嫌な顔をされることになる・・・。きわめつけは、洗髪剤のシャンプーや歯磨き粉などのアメニティ。それらの原料にもオイルが使われているため買えないのだ。無くては生活に支障をきたすため、彼らは自分ら歯磨き粉やシャンプーを作って代用したのだ。これが粗悪品で、歯磨き粉は口に長い間いれていられないし、シャンプーをすると次の日髪の毛がごわごわして、尋常じゃない不快感があるらしい。

    いかに石油のない生活が、ストレスフルなのかが、これでおわかりいただけるだろう。監督は嫁とのけんかを繰り返しながらも1年間の“オイルフリー”生活を成し遂げる。映画のためとはいえ、よくやったもんだ。プロセスのなかで、もっとCO2を減らせるんじゃないかという考えが生まれ、妻や子ども達に必要以上な負担を強いるようになったり、妻との価値観の違いを再確認したり。さまざまな問題が噴出し、監督は次第に“幸せとはなにか?”と自問しはじめる。

    監督はCO2を減らすことが、この地球には必要だ!と声高には叫ばない。あくまで彼なりに取り組んだ成果を淡々と発表するのみ。過去の映像資料やデータを細かく編集し、それに自分自身の体験を組み合わせて、大きな問題の存在を浮き彫りにしていくというスタイルは、巨匠・マイケルムーアを彷彿とさせる。できれば「笑い」の要素がもう少し加われば、より楽しめたはずだ。

    不便さやストレスばかりの生活を振り返っての、奥さんの言葉が印象深かった。「今までは、気忙しく生活していたせいか子どもとの時間があまり持てなかったが、オイルフリーにしたことで、子どもと話す機会が増えたのはよかった」

    よく言われることだが、物質的な豊かさからは、心の豊かさは得られない。不便になってみて初めて気づく「心の豊かさ」というものがあるんじゃないだろうか。窮屈さもなれてしまえば「ゆとり」になる。「スローライフ」って、結局はそういうことなのだ。「煩わしさ」や「窮屈さ」、考えようによっては案外楽しいものかもしれない。

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    | 映画(ドキュメンタリー) | 14:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
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