映画[ どんてん生活 ]山下敦弘監督長編処女作 | アロハ坊主の日がな一日

CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
<< 映画[ ちょんまげぷりん ]奥向きのご用は、拙者がお引き受けいたす | main | 映画[ ばかのハコ船 ]バカップルは、最強のベストカップルなのだ >>
映画[ どんてん生活 ]山下敦弘監督長編処女作
0
    映画[ どんてん生活 ]をDVDで鑑賞。

    ドンテン生活久しぶりに山下敦弘監督作品を観る。山下監督もデビュー作は、こんな感じだったのか。これは、監督が熊切和嘉監督の[ 鬼畜大宴会 ]で助監督時代に作った長編第一作目で、いろいろな意味で記念すべき作品である。この物語は、先の見えない生活を、ただ流されるままだらだらと過ごしているふたりの若者の日常を描いた、無常観いっぱいの映画である。わかりやすい起承転結のストーリーから離れた、オフビートの映画なので初めて観る人にとっては少々退屈に思えてくるかも。

    仕事で忙しい日々が続くと、まったく予定のない日がとってもうらやましく思えるが、逆に退屈な日がつづくと、何も予定がない日はいたたまれないほどの気分がこみ上げてくるように、この映画は、そんな厭世的な気分が多かれ少なかれ体験できる作りになっている。

    だから作品の善し悪しに関係なく、この映画を見たら「僕の貴重な2時間を返してくれ!」なんて、思いがメラメラと湧き上げってくることだろう。そこまでの嫌悪感や喪失感を観客が味わっても、余りあるクオリティがあるかといえば、この作品には無いんだな。これが、この作品の最大の欠点だったように思われる。だからこれは、やはり駄作といってしかるべき作品なのではないかと思っている。

    たとえば冒頭の山本浩司演じる紀世彦と、宇田鉄平演じる努がパチンコ店で出会うシーン。これは狙いか、あるいはチョイスミスなのか。今やバイプレイヤーとして活躍している山本浩司がくわえタバコのまま、努に話しかけるが、そのとき思わずタバコを落としてしまうハプニングに見舞われ、苦笑いする姿が映っている。明らかにNGシーンに思われるが、それがそのまま使われていたりするのだが・・・。

    自主映画に毛の生えたような演出に、あか抜けない素人っぽい役者たちの演技。ある意味で、長編第一作にふさわしい作品で、今観ると、どこか笑える。こうした作り手の失敗を微笑ましく思えた時点で、やはり作品の世界観が破綻しているのだ。

    「曇天(どんてん)」というネーミングは、素晴らしい。「どんでん」と誤読されそうなのが、もったいないが、しかしこれ以上のないタイトルである。今ではお目にかかれない初々しい山本浩司の演技といい、この映画で数少ない賞賛できる点である。

    <関連>
    ・映画[ リアリズムの宿 ]のレビューはこちら
    ・映画[ バカのハコ船 ]のレビューはこちら
    | 映画(日本) | 05:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://blog.alohabouz.jp/trackback/989140
    トラックバック