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映画[ ベスト・キッド ]カンフーなのにカラテキッドとは
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    映画[ 功夫梦 ]をヒューマントラスト渋谷で鑑賞。

    テレ東で[ ベスト・キッド ](84)を放映していたので、ひさしぶりにオリジナル版を観た。時代を感じさせる出演者のファッションに、類型的なカタルシス。まさにB級っぽさのある映画だが、これがなぜか見入ってしまうのだ。でも[ トップガン ]を観てもこうはならないんだよな。クライマックスでの主人公の勝利というお決まりの展開、そしてあの色褪せた映像が、多感な時期の青臭い記憶とともに感情を想起させるのかも。

    本作はその懐かしの作品[ ベスト・キッド ]のリメイク。
    佳作とまではいかないまでも、なかなかの出来で楽しめた。
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    (あらすじ)12歳のドレ(ジェイデン・スミス)は、母の転勤でデトロイトから中国の北京へと移住することになった。引越し早々、ドレはメイ(ウェンウェン・ハン)と友だちになるが、地元の少年たちに絡まれ てしまう。翌日から少年たちのいじめは続いた。ある日、少年たちに仕返しをしたドレだが、逆に追い詰められて手痛い報復を受けてしまう。そこへ、アパート の管理人のハン(ジャッキー・チェン)が現れ、ドレを救う。成り行きから、武術大会に出ることになったドレは、ハンからカンフーの手ほどきを受ける。

    26年ぶりにリメイクされた本作の[ ベストキッド ]は、師弟関係を軸にした少年の成長譚という大枠のオリジナルを踏襲したものになっているが、細部を見ればまったくの別物に思えるほど、テイストの違うものになっている。

    特に主人公が習得を目指す技が、空手から功夫(カンフー)にかわったのは大きい。
    空手というマイナーな技では、たとえサニー千葉が師匠であっても、ここまでの醍醐味は味わえなかったはずだ。
    ブルースリーの頃から、国際的にも知名度のあるカンフー。さらに舞台は中国、師匠はジャッキー・チェンだ。オリジナルのミヤギ師匠もそれなりに風格は備わっていたが、香港映画を長らく支え、メジャー映画にまで押し上げたジャッキーの師匠としてのたたずまいには、目を見張るものがある。ひと味もふた味も格の違いが感じられるものだった。
    ジャケットの脱着というオリジナルの、ワックスがけの見所を踏襲した修行のシークエンスで弟子のドレに語るジャッキー扮するハンの「人生の全てがカンフーなんだ。」の言葉も、ジャッキー師匠をもってすれば、違和感なく伝わってくるのだ。

    「なにごとにもひるまず、立ち向かう姿勢」。決して相手を倒すことが目的ではなく、自分自身の内面の成長をテーマに、この映画は丁寧にキャラクターを描写しているのも見所のひとつだ。そのために主人公を白人高校生から黒人小学生へ変更している。力になってくれる人が身近にいないような環境で、孤独感や不安などを抱えた、思春期の複雑な心模様が胸に痛いほど響いてくる。中国にやって来てすぐ、ドレが家の窓から公園を何度も眺めるシーンなんて、とても象徴的だ。このディテールにこだわった描写があるからこそ、後半のハリウッドらしい大味なシークエンスがいきてくる。

    この映画は、予定調和な展開こそが肝であるため、かなりの足かせになったに違いない。それを、歴史や伝統、スケール感のある舞台やキャスト、そして丁寧な人物描写で大胆に改変し新鮮味とリアリティのある、新たな[ ベスト・キッド ]を作り上げていた。

    しかし、ラストはいったいどうしちまったのかと思わせるようなB級っぽい結末にびっくり。全面協力してくれた中国への敬意を表するためにも、結末はこうしかできなかったのか。やはり[ ベスト・キッド ]には、B級らしさがお似合いなのか。だって、カンフーなのに原題は「the Karate Kid」だよ。
    | 映画レビュー | 15:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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