2010.02.04 Thursday 09:32
映画[ 板尾創路の脱獄王 ]94分の壮大な脱走コント
映画[ 板尾創路の脱獄王 ]をシアターN渋谷で鑑賞。
最近、吉本の芸人が監督をつとめる映画が多いのは気のせいか。昨年でいえば品川ヒロシに、キム兄、松本人志と3組観た。さすがにゴリの映画は観なかったけど。辛口の感想をいろいろ書いたりしたが、それぞれ自らネタを考える芸人さんが作っただけあって個性的な作品ばかりだ。
で、この[ 板尾創路の脱獄王 ]も、それらに負けず劣らず板尾監督らしい映画だった。「人を喰った」ようなお話で、「94分かけた壮大なコント劇」とでもいえばいいだろうか。

最近、吉本の芸人が監督をつとめる映画が多いのは気のせいか。昨年でいえば品川ヒロシに、キム兄、松本人志と3組観た。さすがにゴリの映画は観なかったけど。辛口の感想をいろいろ書いたりしたが、それぞれ自らネタを考える芸人さんが作っただけあって個性的な作品ばかりだ。
で、この[ 板尾創路の脱獄王 ]も、それらに負けず劣らず板尾監督らしい映画だった。「人を喰った」ようなお話で、「94分かけた壮大なコント劇」とでもいえばいいだろうか。

この物語は、板尾演じる一人の男・鈴木雅之が収容所を脱獄するところから始まる。彼は微罪によりこの刑務所に収容され、ここにくるまでに既に「二度」脱獄しては、つかまっていた。彼は何重に手錠をかけられても、思いもよらない方法により脱獄を成功させる。しかし、抜け出しては捕えられる。そんな彼に、看守長の金村は得体の知れないものをかんじ、ますます目を光らせるのだが脱獄はいっこうに止まらない。一体鈴木はなぜ脱獄を繰り返すのか?
詳しくに書くとまだ観ていない人にネタバレしてしまうのであまり書かないが・・・。クライムサスペンス調でシリアスな雰囲気もあるし、かと思えばたまにおかしかったりするので正直どんな風に観ればいいか、最初は戸惑ってしまう。しかし途中で、実はこの[ 板尾創路の脱獄王 ]というタイトルが、全てを物語っていたと気づく。「脱獄王」ではなく「板尾創路の」という冠があるところが、この作品のポイントだったのだと。
板尾監督のバラエティ番組などで観せる、すっとぼけた彼のキャラや世界観がこの作品そのもので、種あかしができれば、新たな発見が感じられないのがしょうしょう後味をわるくする。付け加えると、少し展開が単調なのも気になるところ。
それでもキャラクター設定やコメディの演出などは非常に緻密に計算されて作られており、逆に緻密すぎて、それを見逃してしまうほど。特に主人公の鈴木が最初から最後まで、一言もしゃべらなかったという設定は些細に見えるが、秀逸である。この映画は不思議コメディアン板尾フリークには、たまらない一品だと思う。なんともいえないラストの、あのお間抜けな爽快感は、キム兄や松本人志ではたぶん出せないだろう。
ちなみに、この板尾監督の長編映画デビュー作品では、元巨人軍選手との訴訟問題で一時話題にもなった[ 魁(さきがけ)!!クロマティ高校THE☆MOVIE ]の監督:山口雄大と脚本家:増本庄一郎が全面サポート。この時の制作を機に、3人は交友を深めたとか。板尾監督の才能を理解した彼らがそばにいたからこそ、ここまでとんがった作品ができたのだろう。個人的には、もうちょいベタさがあってもよかった気がしないでもない。
さあ、あなたも「94分のこの壮大な脱走コント劇」ぜひお試しあれ。
詳しくに書くとまだ観ていない人にネタバレしてしまうのであまり書かないが・・・。クライムサスペンス調でシリアスな雰囲気もあるし、かと思えばたまにおかしかったりするので正直どんな風に観ればいいか、最初は戸惑ってしまう。しかし途中で、実はこの[ 板尾創路の脱獄王 ]というタイトルが、全てを物語っていたと気づく。「脱獄王」ではなく「板尾創路の」という冠があるところが、この作品のポイントだったのだと。
板尾監督のバラエティ番組などで観せる、すっとぼけた彼のキャラや世界観がこの作品そのもので、種あかしができれば、新たな発見が感じられないのがしょうしょう後味をわるくする。付け加えると、少し展開が単調なのも気になるところ。
それでもキャラクター設定やコメディの演出などは非常に緻密に計算されて作られており、逆に緻密すぎて、それを見逃してしまうほど。特に主人公の鈴木が最初から最後まで、一言もしゃべらなかったという設定は些細に見えるが、秀逸である。この映画は不思議コメディアン板尾フリークには、たまらない一品だと思う。なんともいえないラストの、あのお間抜けな爽快感は、キム兄や松本人志ではたぶん出せないだろう。
ちなみに、この板尾監督の長編映画デビュー作品では、元巨人軍選手との訴訟問題で一時話題にもなった[ 魁(さきがけ)!!クロマティ高校THE☆MOVIE ]の監督:山口雄大と脚本家:増本庄一郎が全面サポート。この時の制作を機に、3人は交友を深めたとか。板尾監督の才能を理解した彼らがそばにいたからこそ、ここまでとんがった作品ができたのだろう。個人的には、もうちょいベタさがあってもよかった気がしないでもない。
さあ、あなたも「94分のこの壮大な脱走コント劇」ぜひお試しあれ。
