映画[ ロボゲイシャ ]地獄へおいでやす | アロハ坊主の日がな一日

CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
<< 映画[ 20世紀少年 最終章・ぼくらの旗  ]ダークラスーダラに酔いしれる | main | 絵本[ ハチヤさんの旅 ] >>
映画[ ロボゲイシャ ]地獄へおいでやす
0
    映画[ ロボゲイシャ ]をシアターN渋谷で鑑賞。

    鬼才・井口昇監督が[ 片腕マシンガール ]に続き、またしてもとんでもないものを創り上げてしまった。セーラー服の少女の腕にマシンガンを装着した前作[ 片腕マシンガール ]から、今回は殺人兵器のロボットに生まれ変わった芸者という、荒唐無稽なストーリーなのである。

    低予算の中、14日間の超ハードスケジュールでの撮影ながらも、監督によるあの手この手のアイデアや工夫で、スケール感や面白さが倍増した作品となっている。個人的には、残虐さやスプラッターが少々おとなしめなのが残念だが・・・。
    さえない少女・ヨシエ(木口亜矢)は美しい芸者の姉・菊奴(長谷部瞳)に付き人として、こき使われる毎日を過ごしていたが、あくる日、影野製鉄の御曹司・ヒカル(斉藤工)に秘めた戦闘能力を見込まれ、姉妹で組織に放り込まれてしまう。そこで肉体を機械化され、優秀な暗殺ロボットとして急成長する2人。あるとき、殺人の依頼を受けていつものように出かけたヨシエだったが、その対象が組織に拉致された娘たちの親兄弟が作る被害者の会であったことがわかり、激しく動揺する。娘が組織の中にいるというキヌ(生田悦子)や組織に恨みを持つ金井(竹中直人)たちと触れ合うことにより、ヨシエは改造された身体の中に、家族の温もりを取り戻していく。そして組織の陰謀を知ったヨシエは、被害者の会のメンバーたちと影野製鉄に乗り込み、天狗軍とヒカルおよび組織に戦いを挑むことに…。

    今さら、ゲイシャ(=芸者)なの。と思わせるこのタイトルではあるが、これは海外資本に作品を手がけてきた井口昇監督ゆえに、通用する王道路線であり、戦略なのだろう。カツラをつけて、白塗り姿の芸者が仏像の前でトレーニングって。日本人からすれば、こんな馬鹿馬鹿しい話はないが、海外から見れば、時代錯誤なしのなっとくのシーンかも。

    ルーズソックス、家族会、しゃぶしゃぶ、拉致など、日本を代表するネタをさらりちりばめるあたりが井口らしく、人によっては、馬鹿馬鹿しさに拍車がかけているといえなくもない。
    また猛烈な特訓などは、若き日のジェット・リー主演の[ 少林寺 ]のシーンそのもので、なにかで見たようなシーンも多数あるのも、井口監督のB級映画のチョットした見所である。

    スプラッターや、エログロは、日本資本の映画のため、前作の米資本作品よりも控えめなぶん、今回はロボットなどのVFX映像や井口監督の面白さが満載。芸者がロボット戦車の変身して、路上を走行したり、城が巨大にロボットになるなど、あまりの荒唐無稽ぶりに場内は大バクショーの嵐。銃撃戦で、何発撃っても決して当たらなかった、被害者の会の人たちが、次のシーンでは、一瞬で命を落としてしまうという、落差のあるオチ。

    松尾スズキ、竹中直人、志垣太郎ら、クセのある俳優たちのたまに言うズレしたセリフも、アドリブっぽくて面白い。他の作品なら、とんがりすぎて、ひとり演技が浮いているということも多々あるが、この作品では、気持ち悪いくらいにフィットしている。

    エログロが控えめなので、初心者には観やすい映画だと思う。ふつうの映画に飽きた方は、ぜひ一度井口ワールドを体感してみてはいかがだろうか。クセになるよー。
    | 映画(日本) | 15:53 | comments(0) | trackbacks(1) |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://blog.alohabouz.jp/trackback/923700
    トラックバック
    映画『ロボゲイシャ』
    【11月8日特記】 映画『ロボゲイシャ』を観てきた。いや、もう、阿保らしいやら楽しいやら。 外国人の目から見た歪んだ日本像を日本人がそのまま描き直してそれを笑うという高等な趣味。音楽の世界では細野晴臣
    | trivialities | 2009/11/08 6:07 PM |