映画[ サガン ―悲しみよこんにちは― ]天賦の才能が、人生を狂わせる | アロハ坊主の日がな一日

CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
<< 漫才コンビ「おとうさんといっしょ」 | main | 京友禅のアロハシャツ「Pagong」 >>
映画[ サガン ―悲しみよこんにちは― ]天賦の才能が、人生を狂わせる
0
    映画[ サガン ―悲しみよこんにちは― ]を渋谷Bunkamuraル・シネマで鑑賞。

    18歳の若さでセンセーショナルな作家デビューをはたした
    フランソワーズ・サガンの破天荒な半生を描いたドラマ。

    人気の作家ですが、実はわたくし、今まで一冊も読んだことがない。
    でも、夏休みに書いた小説「悲しみよこんにちは」がベストセラーになり、あれよあれよという間に、時代の寵児となったサガンって、どこか惹かれてしまう。人生はそんなに幸せではなかったんだろうね。自分とはかけ離れたような存在だけに、ちょっと野次馬的スタンスで、この映画は観ることにした。
    sagan
    若いころの彼女って、さぞやもてたことだろう。可愛いらしいルックスと、小悪魔的なつんとすました表情がオトコ心をくすぐるのだ。

    しかし素行をみれば、酒、ギャンブル、ドラッグ、破産などなど。最近の肉食系男子でもここまでの破天荒さはないだろう。これじゃまるで、女性版・横山やすしではないか。

    しかしこの破天荒な生き方は、彼女の類まれなる才能によるところも大きいだろう。ひとつ秀でた才能があるがゆえに、他の生活能力が一般人よりもはるかに劣ってしまう。サガンって、その典型なんだよな。

    若い頃にお金と名誉を手にしたばかりに精神的な自立を果たせず、いい意味でも悪い意味でも子どものまま年齢を重ねていったかのようだ。

    交通事故や離婚、借金など、たしかに人よりも多くの悲劇を抱えすぎた。
    しかし、それと同じくらい「やりなおす」機会があったであろうはずなのに、それに気づかずにやり過ごしてしてしまったのだ。

    作家のベルナール・フランクや、ダンサーのジャック・シャゾ、学生時代からの友人フロランス・マルローなど、生涯の友と呼べる親友もいたようだが、彼らがどん底に落ちているサガンに手を差し伸べたふうには決して見えない。それは、彼女から助けたを求めなかったとも解釈できる。

    だからサガンが「私がひそかに恐れるのは、愛なく生きることだ」
    と口にするが、本当に心からそう思っていたのか。ちょっと疑問に思える。

    交通事故、酒、ドラッグ、離婚、破産・・・・このドラマチックな人生は、実は彼女自身が臨んでいたことではないだろうか。それは、作家として作品に反映させるためかもしれないし、あるいは刹那な生き方を好んでいたのかも。

    悲劇的な半生を描いているようには見えない、
    軽やかな映像は、実はサガンの諦観したまなざしを
    強調させるものだったのもしれない。

    世の中には、こんな人もいるんだよな。
    改めてサガンの作品を、読みたくなった。
    | 映画レビュー | 12:24 | comments(0) | trackbacks(4) |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://blog.alohabouz.jp/trackback/888366
    トラックバック
    「サガン ー悲しみよ こんにちは−」
    フランソワーズ・サガン。こんな人だったんですねぇ〜
    | 心の栄養♪映画と英語のジョーク | 2010/03/04 10:21 AM |
    サガン 悲しみよ こんにちは
     『愛も、名声も、贅沢も─ ぜんぶ手に入れて、失って。』  コチラの「サガン 悲しみよ こんにちは」は、そのタイトルの通りわずか18歳のデビュー作「悲しみよ こんにちは」で一躍人気作家となり、スキャンダラスな生涯を送ったとされるフランソワーズ・サガン(シ
    | ☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2010/02/23 8:24 PM |
    サガン 〜悲しみよ こんにちは 〜
     サガンは知っているが,著作は読んだことがない。作風も知らないから単純にその波瀾
    | EURISKO2005 | 2010/01/06 8:43 PM |
    サガン 悲しみよこんにちは
     フランスのベストセラー作家フランソワーズ・サガンの半生を描いた映画「サガン 悲しみよこんにちは」を見てきました。 封切り10週目土曜日、東京では現在唯一上映のパルコ調布キネマ初日、4割くらいの入りでした。 18歳の夏休みに書いた小説「悲しみよこんに
    | 伊東良徳のとき・どき★かるちゃ〜 | 2009/08/09 1:04 AM |