TVドラマ[ 結婚できない男 ]一人が好きで悪いか! | アロハ坊主の日がな一日

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TVドラマ[ 結婚できない男 ]一人が好きで悪いか!
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    先日、メンズノンノで阿部寛を見つけた。
    それもすらっと細身で、若々しい阿部寛を。
    思いだした。彼は、昔モデルだったんだ!
    彼のように昔モデルで、いま俳優でそれなりの地位にある人って他にいないんじゃないのか。いや大沢たかおや、田辺誠一がいるか。
    でも、阿部寛と同世代ならいないよな。風間トオルも久しく見ないし。
    ・・・とかなんとか、つらつらと考えていたら、無性に阿部寛が主演している作品を観たくなった。

    このドラマには、ひじょうに重要な役どころで夏川結衣が登場する。
    この二人のやりとりが、たまらなく面白い。[ 歩いても 歩いても ]で、阿部寛と夏川結衣が夫婦役を演じていたが、是枝監督は、この作品をみて決めたのでは・・・と思うほどふたりの息がぴったりあっている。

    脚本は[ ロト6で3億2千万円当てた男 ][ ラブジェネレーション ]を手がけた尾崎将也。現在、ふたたび阿部寛と組んだ[ 白い春 ]が放映されている。
    桑野信介 KEN
    実はこのドラマ、最初放映されている頃に、1回観たことがある。
    そのときは、なんて面白くないドラマなんだと思い、それ以降観なかった。

    でも今回、最後まで通してみると、偏屈で、ニヒルな男の造形がリアルで、
    かつ彼女を作るまでのプロセスが丁寧に、ちょっとドラマチックに描かれている。(たぶんこれは結婚するということだろうが、そんなわかりやすい物語にはなっていない)

    泣ける映画でたとえるなら、悲劇をこれでもか、というふうに語るのではなく登場人物の心情やキャラに重きをおいて、主人公の死を見せずとも、上品な悲しさが感じられるといったところだろうか。本作は、もちろん後者に属する。

    阿部寛が演じた主人公・桑野信介の造形のリアルさ。長年偏屈を貫いてきた。論理的に考えて、「人間関係なんてわずらわしいだけ。結婚なんて無意味なもの」と諦めてしまった彼にとっては、恋、ましてや結婚に対して一歩踏み出すなんてことは考えられない。ということも、しっかり表現されているのである。

    第11話「花柄がキライで悪いか!!」の冒頭には、こんなシーンがある。
    隣人のみちる(国仲涼子)がストーカーに狙われているので、桑野は女医の早川夏美(夏川結衣)にそのボディーガードを頼まれる。で、そのときの桑野の反応をみて、みちるは断られたと思うが、実は「じゃあ、どこで待ち合わせしようか。決めておこう!」という言葉がでるぐらい、彼はやる気をもっていた。というエピソード。
    主人公のようなタイプは、他者へ感情を表現するのが極端に苦手であり、誤解も受けやすい。たんなるコメディのひとつしかみえないが、桑野の偏屈ぶりがあらわれている。

    このように、主人公は、人に誤解される、わかりにくいという特徴があるので、それは視聴者にとっても同じこと。彼の変化は、毎回通して観ていても、気付きにくいものだったりする。しかし、本作はこの変化のさじ加減が、絶妙で秀逸なのである。

    ドラマ全体としては、起伏の少ないものになるが、人物造形を優先すれば致し方ないだろうし、逆にそうしないと、類型的なつまんない作品になったと思う。

    このドラマでは後半、夏美の恋愛模様がキーとなる。
    彼女の造形も、桑野に匹敵するほど、魅力的に描かれている。
    嫌味を言う桑野に、夫婦まんざいのような呼吸で切り返す。
    最終回、二人がお互いに自分の気持ちを打ち明けるシークエンスはちょっと感動ものである。「今まで、私たちドッチボールをしていましたね。ぜひあなたとキャッチボールをしてみたい。・・・・いまボールは投げましたよ。」・・・「好き」というストレートの言葉をいうには、照れくさい間柄だからこそ、ひとひねりあるセリフ。ケダシ名言だすな。

    いいドラマです。まだ一度も見たことがないが[ 白い春 ]もDVDになったら
    ぜひ観てみよう。

    阿部寛って 桑野のような変わり者というか、偏屈な役どころが実にうまい。たとえば[ TRICK ]のインチキ科学者の上田次郎、[ 魍魎の匣 ]の奇人・榎木津礼二郎、そして[ チーム・バチスタの栄光 ]では欠デリカシーの白鳥圭輔と、それぞれの作品の主役たちを喰ってしまうぐらいのきょーれつな個性を持った人物ばかり。タイプな異なるけれど、堺雅人もそんな資質があるような気がする。
    なにはともあれ、貴重な役者さんであることは間違いない。
    | TV | 10:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
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