映画[ 罪とか罰とか ]成海璃子とか奥菜恵とか | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ 罪とか罰とか ]成海璃子とか奥菜恵とか
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    映画[ 罪とか罰とか ]を渋谷シネマライズで鑑賞。

    ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の最新作。
    これはロシアの文豪・ドストエフスキーを茶化し、フランツ・カフカのような不条理さにウディ・アレンのような毒と笑いをちりばめた、ちょっとアナーキーな作品なのだ。(・・・普段のKERA作品とそう変わらない気もするけど)
    罪と罰 つみとかばつとか
    TV用ではあるが[ おいしい殺し方 ]を観ているので、不条理さも改めていうほどのこともなく、時効警察シリーズでKERA監督の手がけるナンセンスコメディも知っているので、演出面であえて驚くような発見もないというのが、正直な感想。

    でも、こんな根も葉もないような物語を成り立たせてしまうKERA監督の力量のすごさを、改めて感じる。

    冒頭、加瀬吾郎(段田安則)というどこにでもいそうなサラリーマンを登場させ、故市川監督の[ トニー滝谷 ]風にナレーション付きで、彼の日常を描いているようで実はちょいとねじまげて、観客を不条理ワールドをいざなう。このあたりやり口は、腕のいい詐欺師のようで、実に巧妙である。

    さらに、いまいちイケてないグラビア・アイドルの円城寺アヤメ(成海璃子)のキャラクターや心情が精緻なまでに丁寧に表現されている点も見逃せない。要領のいい同級生・耳川モモ(安藤サクラ)と対比させて、アヤメはちょっと不器用で真面目、さらに幸がうすい。雑誌で全面写真で扱われたと思ったら、天地逆さまで印刷されるんだから、やる気もなくなるわ。
    周りで繰り広げられる世界は、現実とは大きくかけ離れているが、主人公の円城寺アヤメ(成海璃子)のキャラクターや心情は、オトコのオデであっても・・・親近感がわくくらい共感できるのだ。これこそが、この不条理ワールドを支えているといっても過言ではないだろう。
    仕事で認めてもらえず、そのうえ彼氏まで犯人で警察につかまってどこか遠くっていっちゃったら―――そりゃ、彼女も理性とは違う判断をしちゃうわさ。

    また成海璃子の、コメディセンスも天然なのか、演技なのか区別がつかないほど、ずば抜けていた才を感じる。トイレで自分を支持してくれるファンの声を聴き、自信を持ったアヤメとのギャップが激しくて爆笑寸前だった。

    さらに奥菜恵も光っていた。殺人事件が起こるマンションの隣で、コンビニ強盗の計画を練っている三人組(大倉孝二、奥菜恵、山崎一)が繰り広げる、ドタバタコメディを定点撮影するシークエンスは、想像を駆り立てられてちょっと面白かったし、奥菜恵の、映画というより舞台で演じているようなテンションの高さは他の者を圧倒していた。([ おいしい殺し方 ]のレビューでも同じようなことを書いたような気もするが・・・

    個人的には、前作の[ グミ・チョコレート・パイン ]のほうが好きだった。でも邦画で、これほど毒々しい笑いを提供する作品は、未見の方はぜひ。
    | 映画(日本) | 00:06 | comments(0) | trackbacks(7) |
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