映画[ ハルフウェイ ]渋谷には、魔物がすんでいる | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ ハルフウェイ ]渋谷には、魔物がすんでいる
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    映画[ ハルフウェイ ]をシネカノン有楽町2丁目で鑑賞。

    こんなご時世に、高校生の恋バナなんて楽しめるわけないだろ・・・・と思ったら、意外におもしろかった。ちょっと胸がときめいた。っていうのはいいすぎか。でも、あの頃の懐かしい気分は感じられた。


    自分の知っている今が、この世のすべてだと思う。あの感じ。
    彼女のために・・・、東京の志望校を断念し地元に残ろうとする
    最近、売出し中の草食男子・岡田将生が演じたイケメンで、心優しいシュウ。彼のために・・・、涙をのんで背中を押す、北乃きいが演じたヒロ。

    可愛いんだ、これが。

    鬼才・岩井俊二プロデュースのもと、「ロングバケーション」「オレンジデイズ」など数々のトレンディドラマの脚本を手がけてきた北川悦吏子がメガホンを取った。これが、彼女の初監督作品となる。
    ハーフウェイ はるふうぇい
    最近の高校生の恋愛ドラマのような、いじめやら、薬や援交やら、友だちが死んじゃうやらと悲劇ばかりが乱れ飛ぶような、そんなしんき臭いネタは一切なし。これは、高校3年生という短い時間を恋愛にまっすぐに取り組んだ男の子と女の子の話。ある意味で、なつかしく、でも古くさくない。


    恋愛小説やドラマの展開には、ある一定の「法則」があるらしい。
    1.出会いは突然に
    2.ケンカをする
    3.一緒に何かを成し遂げる
    4.恋敵が登場する
    5.失って、気づく

    なるほど、そういえば、本作も冒頭・・・・。
    保健室で、シュウはヒロが、自分のことを好きだと話しているのを聞き、
    その後ヒロが意を決してシュウに告白しようとした時には、シュウが逆告白しちゃう。細かいディテールには、少しひっかかる所もあるがこの予想もしなかった展開は、新鮮で面白かった。
    なにより、この2人の出会いのシチュエーションだけで、繊細で優しさにあふれたシュウと何事にもまっすぐなヒロという人柄まで、表現しているのがすごい。さすが数々のドラマを手掛けてきた脚本家である。

    そして、これをきっかけに付き合いはじめる2人だが、やがて「2.ケンカをする」に匹敵する「障害」が、二人の間に立ちはだかってくる。

    それは、卒業後の2人の進路。地元の北海道の大学に進学するヒロに、東京の早稲田大学へ行くつもりのシュウはそのことを言えないでいた。

    「何で言わなかったの?東京行くのにあたしにコクってどういうつもり?私はどうすればいいですか?」
    シュウに思いをぶつけ、電話やメールにも出なくなったヒロ。
    シュウは自分の気持ちをヒロにわかってもらおうとするが、ヒロは受け入れない。そんなヒロの涙に答えるように、東京進学をやめようと考え始めるシュウ。はたして、シュウは、そしてヒロは好きな相手のためにどう決断するのか・・・。

    「3.一緒に何かを成し遂げる」という「法則」で考えると、その決断は・・・みえてくる。

    しかし本作は通常の恋愛映画と違って、ここから、かたちを大きく変えていく。「4.」の恋敵も登場しないし、「5.」の結末も、失う前から、大切な存在であることはお互い気づいている。

    では・・・、なぜ?それは、この映画のタイトルにもあるように、このドラマも『物語の「halfway」(途中)』なのだ。出会い〜恋が結ばれるまでの
    恋愛ドラマではなく、あくまでその途中を描いている。だから上映時間も85分と極端な短いのだろう。

    それでもこの映画が楽しめるのは、設定を(ある程度)無視しても、役者たちが身体が感じるままに演じさせた監督の演出や、それに答えた役者たち(特にシュウとヒロの、岡田将生と北乃きい)。そして、そのリアルな臨場感をとりこむため、手持ちカメラで、役者たちと共に機敏に動きまわったカメラワーク。さらに、北海道という自然あふれる広大なロケーションがあればこそ。これが揃わなかったら、画としてありきたりになって、新鮮味に欠けていたことだろう。

    加えていうなら、この映画は単なる恋愛映画としてだけでなく、「青春」という短さや、二人の大人への「成長」過程が刻まれているからこそこの短さでも、この短さが際立ったのかもしれない。

    ヒロが、英単語「halfway(ハーフウェイ)」を「ハルフウェイ」と間違って読んだ時の、ふたりの表情が自然でアドリブにみえた。もしそうなら、あの映像が撮れた時点で、この映画は成功したと呼べるかもしれない。若者は、もちろんだけど、大人もぜひ楽しめる一作です。
    | 映画(日本) | 17:06 | comments(0) | trackbacks(3) |
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    ハルフウェイ(’09)
    先日「ニューヨーク、アイラブユー」を見た後、岩井俊二監督関連で未見で、この折に、と、DVDで見ました。同監督・小林武史プロデュース、脚本家北川悦吏子が初監督、主題歌のSalyuは「リリィ・シュシュ」シンガーだったのでした。 北川著の原作文庫(「ハルフウェイ
    | Something Impressive(KYOKO?) | 2010/03/26 10:33 AM |
    ハルフウェイ
    「彼の半径25メートル以内に近づくとひゅーッてなる。…こんなんじゃ壊れちゃうよ。」 でも、今日コクる! と決意したヒロは、逆にシュウに交際を申し込まれて嬉しくもビックリ。 順調な日々だったが、そろそろ志望校を決定する時期。 ヒロは地元の大学に進学すること
    | 象のロケット | 2009/05/07 11:15 AM |
    ハルフウェイ:いけな~ HTC渋谷
    ラブ・ファイトの北乃きいは、ちょっとへんな子だったんで、今度はどんな子か見てきました。 タイトル:ハルフウェイ 監督・脚本:北川悦吏子 出演:北乃きい/岡田将生/溝端淳平/仲里依紗/成宮寛貴/白石美帆/大沢たかお 製作:2009年日本 青い空にしゃぼんだまが飛
    | 気ままに映画日記☆ | 2009/05/04 10:28 PM |