2008.11.02 Sunday 00:24
映画[ 落下の王国 ]落ちて想像した映像美
映画[ 落下の王国 ]を渋谷CQNで鑑賞。
構想26年、撮影期間4年。
[ ザ・セル ]を手がけたインド出身のターセム監督が、
今回CGによる特殊効果をほぼ封印し、
リアルな映像美にとことんこだわったアンチ・ハリウッドな作品。
映像美もよかですが、個人的にはタイトルが、好きです。
構想26年、撮影期間4年。
[ ザ・セル ]を手がけたインド出身のターセム監督が、
今回CGによる特殊効果をほぼ封印し、
リアルな映像美にとことんこだわったアンチ・ハリウッドな作品。
映像美もよかですが、個人的にはタイトルが、好きです。
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時は1915年。映画の撮影中、橋から落ちて大けがを負い、病室のベッドに横たわるスタントマンのロイは、追い討ちをかけるように、私生活でも恋人を主演俳優に奪われ、自暴自棄になっていた。そこに現れたのが、オレンジの樹から落ち、腕を骨折して入院していた5歳の少女、アレクサンドリアだった。ロイは、自殺するための痛み止め薬(モルヒネ)を薬剤室から盗んでこさせるべく、彼女を利用することを計画する。アレクサンドリアの気を引くため、ロイが思いつきで語り始めた冒険物語、それは6人の勇者が世界を駆け巡り、悪に立ち向かう「愛と復讐の叙事詩だった??−。(パンフレットより)
●
傷ついた青年と純粋無垢な少女の物語。男のような名のついた主人公の少女、アレクサンドリア。ぽちゃとした彼女の造形と、愛くるしい笑顔がチャーミング。
正直、本作の骨子であろうロイがアレクサンドリアに語る夢物語は、内容をギュウギュウにつめこみすぎて今ひとつ意味がわからなかった。それでも、画面から伝わるパワー、特に世界遺産を含む絶景のロケーションの映像美に肉薄した大胆な色彩&構図がすごい。シンメトリーと、迷路のような幾何学模様など・・・、精緻に考えられた映像は、魅惑的である。
ドン底で見る景色は、必ずしも闇ではない。
子供の想像力、人の生への渇望・・・。
生きる勇気を与えてくる作品とも読み取れる。
でも、やっぱりみんなが心ひかれるのは、
あの迫力ある映像美なんでしょうね。
映像美だけが評される作品だが、実はストーリーとしてもよく練られている。その一編がタイトルである。
彼女は、最初ロイが語る夢物語におちいる時に、窓の外に移る馬車と逆光が目に入る。しかし、次第にアレクサンドリアが夢物語に入る瞬間のシークエンスはなくなり、例えば、レントゲン室に入る鉄仮面の男や、手術で亡くなった娘に対して何度も語りかける母の姿など・・・、恐ろしい現実を目の当たりにするシークエンスがインサートされる。アレクサンドリアのなかでは、ロイの夢物語が次第に現実との境目を失いつつあるのだ。実は、彼女の中にも深層心理でロイ同様に認めたくない過去、「父のトラウマ」があったのだ。[ The Fall ]という原題には、橋から落ちたスタントマンのロイと、オレンジの樹から転落したアレクサンドリアというだけでなく、「失墜」という共通点も含まれている。
時は1915年。映画の撮影中、橋から落ちて大けがを負い、病室のベッドに横たわるスタントマンのロイは、追い討ちをかけるように、私生活でも恋人を主演俳優に奪われ、自暴自棄になっていた。そこに現れたのが、オレンジの樹から落ち、腕を骨折して入院していた5歳の少女、アレクサンドリアだった。ロイは、自殺するための痛み止め薬(モルヒネ)を薬剤室から盗んでこさせるべく、彼女を利用することを計画する。アレクサンドリアの気を引くため、ロイが思いつきで語り始めた冒険物語、それは6人の勇者が世界を駆け巡り、悪に立ち向かう「愛と復讐の叙事詩だった??−。(パンフレットより)
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傷ついた青年と純粋無垢な少女の物語。男のような名のついた主人公の少女、アレクサンドリア。ぽちゃとした彼女の造形と、愛くるしい笑顔がチャーミング。
正直、本作の骨子であろうロイがアレクサンドリアに語る夢物語は、内容をギュウギュウにつめこみすぎて今ひとつ意味がわからなかった。それでも、画面から伝わるパワー、特に世界遺産を含む絶景のロケーションの映像美に肉薄した大胆な色彩&構図がすごい。シンメトリーと、迷路のような幾何学模様など・・・、精緻に考えられた映像は、魅惑的である。
ドン底で見る景色は、必ずしも闇ではない。
子供の想像力、人の生への渇望・・・。
生きる勇気を与えてくる作品とも読み取れる。
でも、やっぱりみんなが心ひかれるのは、
あの迫力ある映像美なんでしょうね。
映像美だけが評される作品だが、実はストーリーとしてもよく練られている。その一編がタイトルである。
彼女は、最初ロイが語る夢物語におちいる時に、窓の外に移る馬車と逆光が目に入る。しかし、次第にアレクサンドリアが夢物語に入る瞬間のシークエンスはなくなり、例えば、レントゲン室に入る鉄仮面の男や、手術で亡くなった娘に対して何度も語りかける母の姿など・・・、恐ろしい現実を目の当たりにするシークエンスがインサートされる。アレクサンドリアのなかでは、ロイの夢物語が次第に現実との境目を失いつつあるのだ。実は、彼女の中にも深層心理でロイ同様に認めたくない過去、「父のトラウマ」があったのだ。[ The Fall ]という原題には、橋から落ちたスタントマンのロイと、オレンジの樹から転落したアレクサンドリアというだけでなく、「失墜」という共通点も含まれている。
