自分たちでマンションを建ててみた。下北沢コーポラティブハウス物語 | アロハ坊主の日がな一日

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自分たちでマンションを建ててみた。下北沢コーポラティブハウス物語
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    自分たちでマンションを建ててみた。下北沢コーポラティブハウス物語/著者:大平 一枝

    前回紹介した[ 沢田マンション物語 ]に引き続き、
    今回も自分たちでマンションを建てた人の書籍です。
    とはいっても「コーポラティブハウス」だから、
    前のものよりも、マンション購入検討者にとっては
    参考になる話は多いはず。

    で、先ほどから「コーポラティブハウス、コーポラティブハウス、コーポラティブハウス」と連呼しまくっているが、その「コーポラティ・・・」っていったい何だ?という人も多いでしょう。

    で、それについて説明したいのだが・・・なんせオイラも不勉強なため、人様に説明できるほどの知識を持ち合わせていない。そこでWikipediaさんで調べると「コーポラティブハウスとは、入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う集合住宅のことである。」と書かれている。

    通常の分譲マンションなら、デベロッパーが事業主となって、上記のような一連のことを手配・だんどりするんだけど、「コーポラティブハウス」(以下コーポラ住宅)は入居希望者全員で、それらをやってしまうというわけですな。まあ、なんとも大胆不敵で、理想的なスタイルですな。

    本作は、旦那と、二人お子ちゃまを持つ女性ライターが書いた、コーポラ住宅体験記。著者がなぜコーポラ住宅を買うことになったか、そんな経緯から、自分好みの間取りを作り上げるまでの奮闘の様子やコーポラで著者が学んだことなど、「コーポラ住宅」に関わることが余すところなくわかりやすく記されている。

    コーポラ住宅って、とにかく
    ●ホントに土地取得や、設計者や建築業者の手配も自分たちでやらなければならないの?
    ●それぞれ住戸別に間取りは作れるの?
    ●植栽計画とか、マンション外壁なんかも決めないといけないの?
    ●できあがるまでには、住人みんなで何回打ち合わせするの?
    ●駐車場が空いたら、誰が払うの?
    ●マンションの管理はどうするの?
    など・・・、「?」なことが多い。

    オイラも、これを読んではじめてコーポラ住宅の実情がわかったくらいの、チョー初心者なのでたいして何も語れませんが、とにかく西欧200年に比べて日本では30年の歴史しかない。潜在的なニーズはありそうだが、全てのことを住人みんなで決めていかなくちゃいけないという、煩わしさだけが先行して、どうも二の足を踏んでいるような気がする。

    著者が、本書の最後にまとめているように・・・・コーポラ住宅のメリットは
    <本書から抜粋・・・>
    1.原価に限りなく近い実費と適切な経費で建設できる。
    2.ライフスタイルや好みに合わせた自由な設計ができる。
    3.それぞれの住戸に専門の建築士がつき、住まいについてあらゆる面で良き相談相手を得られる。
    4.入居前から住人どうし仲良くなれる。
    5.住人どうし意見を出し合い、納得のいく共用設備や共用スペースが得られる。
    ・・・と様々あるのに。

    いわば一戸建てを作るように間取りなどに細かくこだわれ、かつ共同コミュニティというある種の集団(社会)が形成できる。物件が建つロケーションによっては、非常に近しい価値観の人たちが集まるってことも多く、通常のマンションよりは非常に暮らしやすい。

    なのに、このコーポラ住宅は、日本ではそれほど存在しないのだ。(個人的な意見だが)コーポラ住宅を運営する企業側の問題が大きいのではないだろうか。用地取得のための資金不足や、人材不足、業務量に見合わない収入などなど・・・。考えれば問題点がいろいろ出てきそう。
    事実、著者が本書で紹介していたコーポラ住宅専門のコーディネート会社(都市デザインシステム)も、現在203億円もの負債をかかえ、民事再生手続き中である。

    このコーディネート会社は、住人の要望をしっかりと取り入れ、彼らの「主体」性を尊重しながらも、ある時は細々な手続きや対外的な人たちとの連絡をとる調整役であったり、ある時は沈滞した、まとまらない状況を円滑に進める皆の議長になったり。住人たちにとって理想の住まいを実現するために、とても素晴らしい役割を担っていたにもかかわらず、事業が成り立たない・・・。なんか、おかしい。とても社会貢献性のある事業にも、かかわず、こんな結果になるのは解せない。う〜ん、ほんと嫌な世の中だね。

    でも“コーポラ住宅”というのは、個人的には多くの可能性を秘めたスタイルだと思う。そのままの形でやっていくのはちょっと無理かもしれないが、入居前での住人同士のコミュニティ形成など、もっと生き生きと暮らせる多くのヒントがここにはある。まあ、とりあえず読んでみなはれ。

    ※興奮のあまり、今回は書きすぎちゃった。みなさん、かきすぎにはご注意を。




    | | 23:13 | comments(2) | trackbacks(1) |
    コメント
    reenaxxさんへ
    どーも。お元気?

    reenaxxさんって
    「家」とか、「住まい」って興味ある人だったのね。
    そんな話しをしたことないから、ちょっとびっくり。

    >日本はもう高専賃くらいしか建てられないのかなぁ。
    >公共性だったらコーポラ住宅も同じくらいにみえるのに。

    住宅金融公庫などの金銭面だけでなく、「理想的な暮らし」が実現できるためのサポートを国がやれば、
    コーポラ住宅ももっと広がると思います。難しいですけどね・・・。
    | アロハ坊主 | 2008/10/29 1:16 PM |
    都市デザインシステム好きだったのに〜
    こだわりが強すぎて、某求人広告で担当になった人は大変そうだったけど。笑

    コーポラ住宅住むのあこがれだった。けどもう難しそうですね…
    日本じゃないですが、コルビジェのユニテダビタシオンに泊まったとき、住居のフロアの内装がちょっとずつ違っていて、海外って進んでるなと思った記憶があります。
    日本はもう高専賃くらいしか建てられないのかなぁ。
    公共性だったらコーポラ住宅も同じくらいにみえるのに。
    | reenaxx | 2008/10/27 5:25 AM |
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    ブッ飛び建築紹介とともに−『自分たちでマンションを建ててみた。』
    素晴らしい書評は以下↓ http://blog.alohabouz.jp/?eid=790537 理想の住処を創るお話。理想の家を想像するという事は、理想の生活を想像する事と同じでしょう。家には作り手の夢が込められています。 それでは、世界中のブッ飛んだ理想生活をご紹介。↓ シュバルの理
    | 書評テトリス | 2010/06/19 7:04 AM |