映画[ スカイクロラ The Sky Crawlers ]終わらない生と死の物語 | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ スカイクロラ The Sky Crawlers ]終わらない生と死の物語
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    映画[ スカイクロラ The Sky Crawlers ]を渋谷東急で鑑賞。

    アニメ界の巨匠2人による作品が、ほぼ同時期に公開されるとなりゃ、観ないわけにはいかないでしょ。ということで、まずは押井守監督の[ スカイクロラ ]でおます。原作は森博嗣の人気シリーズ第一巻。脚本は行定勲監督の秘蔵っ子[ 春の雪 ]を手がけた伊藤ちひろが担当。
    スカイ・クロラ
    ショーとしての戦争が行われる、仮初めの平和の時代。永遠に年をとらない「キルドレ」のユーイチ(加瀬亮)は、新たに兎離州基地に配属となった。過去の記憶のない彼だが、初めて乗る機体も身体に馴染み、エースの座に着く。基地司令のスイト(菊池凛子)はそんなユーイチを複雑な眼差しで見つめていた。そんなある日同僚のパイロット、ユダガワが撃墜され死亡してしまう。墜とした相手は、「ティーチャー」となのる敵のエースパイロットだった……。(gooより)


    主人公のユーイチら「キルドレ」は、永遠に年をとらない。子どものままずっと生きていける世界は、人間にとってはユートピアであるはず。なのに、画面からはそんな雰囲気は微塵も感じられない。彼らの住む兎離州は、人のいなく活気のない異様な静けさで包まれた、まるでそれは死の世界のような・・・。

    キルドレにとって、戦闘機に乗リこみ命がけで戦うことが仕事である。人々が平和を実感し維持するために、世界のどこかで誰かが戦う「遠くの戦争」、つまり“ショー”としての戦争が繰り広げられているのだ。ショーとしての戦争は、TVでしか目にしないそれであり、現代に似ている。

    キルドレは永遠なる生を受けたものの、それを実感できるのは“戦場”でしかない。皮肉なことに彼らにとって唯一の死ねる場所。ジェット機エンジンやプロペラなどの轟音や爆音が支配する空中。静けさが支配する地上とは対照的なその空は、彼らキルドレの日常の空しさを打ち消すような生きがいが感じられる。

    若者なら、この作品に漂う空気には、少しばかりは共感するんじゃないだろうか。今日も、昨日の一部のような、何も変わらぬ日々が繰り返される現実が、似ていると・・・。そしてお金はないが・・・、時間が有り余るほどあるこの時期に、無性に感じる絶望感や厭世観。

    死んでは、キルドレとして生き返る男たちを見守るクサナギ・スイトは、彼らの母であるとするなら、そして絶対に勝てない敵として大空に存在する「大人の男」ティーチャーは、ユーイチらにとっての父としての役割を担っていたのでは・・・。決して乗り越えられない父の存在があって、永遠に繰り返される子供、キルドレが生まれるという構図が、うなずける。
    ちなみにティーチャーの戦闘機が、機首にあるプロペラより弾丸が発射される、男根を象徴しているらしい。

    やたら明るく元気なのよりも、どこか陰のあるほうが惹きつけられる。
    それは人でも映画でも同じ。厭世観だけでなく父性をも感じさせる作風である本作は、宮崎駿監督作品とはまさに対極にあり、見比べてみると面白い。
    | 映画(アニメ) | 22:48 | comments(0) | trackbacks(5) |
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    【映画】スカイ・クロラ The Sky Crawlers…の記事&新型インフルエンザとか
    {/hiyoko_cloud/}{/kaeru_fine/} まぁ色々あったこの数週間もちょびっと落ち着いて{/face_yoka/}普通の週末を迎えているピロEKです{/face_yoka/} まずは、ここんところブログに書き損ねていた近況(?)報告、思い出しながらダラダラと綴ってみます{/ase/} 少し前(
    | ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画 | 2009/06/14 5:53 PM |
    スカイ・クロラ
    茨の空で生きる。  
    | Akira's VOICE | 2008/10/28 10:44 AM |
    映画 「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」
    押井守監督作品なので観たいと指の手術したばかりの亭主が涙目で言うので 上映している劇場を探して一緒に観て来ました。
    | ちょっとひとことええでっかぁ〜♪ | 2008/10/27 8:42 AM |
    スカイ・クロラ The Sky Crawlers
    いくつかの大戦を経てつかの間の平和を手に入れた時代。 かりそめの平和を実感するために、人々は「ショーとしての戦争」を求めた。 戦闘機のパイロットとして戦うのは、≪キルドレ≫と呼ばれる子供たち。 彼らは年を取らない。 思春期の姿のまま、永遠に生き続ける
    | 象のロケット | 2008/10/26 4:59 PM |
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