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<< 良質なマンションを手に入れる | main | 映画[ 休暇 ]すべての者に、未来はある >>
映画[ ミスト ]みえないもの、わからないもの。心の闇は、そこから生まれる。
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    映画[ ミスト ]を新宿グランドオデヲン座で鑑賞。

    ホラー映画が苦手なもので、このジャンルで感奮するなんてことは、ほとんどないが、本作は久しぶりに震えた。これは、間違いなく脚本家であるフランク・ダラボン監督の力によるところが大きいだろう。ダラボン監督が、監督として手がけた作品は、今までに3作品。そのうち最初の2本[ ショーシャンクの空に ](94)[ グリーンマイル ](99)がともに、アカデミー作品賞にノミネートという快挙を成し遂げている。

    激しい嵐が街を襲った翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。デイヴィッド(トーマス・ジェーン)は不安に駆られながら、息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)を連れ、隣人の弁護士ノートン(アンドレ・ブラウアー)と街へ買い出しに向かう。3人がスーパーマーケットに入ろうとすると、店内は大混乱。外では軍人が歩き回り、サイレンが鳴り続ける。すると、ひとりの中年男が叫びながら駈け込んで来た。「霧の中に何かがいる!」と。店外を見ると深い霧が駐車場を覆っていた!(gooより)



    原作スティーヴン・キング、そして監督は[ ショーシャンクの空に ]のフランク・ダラボンといえば、心温まる感動ストーリーを思い描いた人も少ないはずだ。ところがどっこい、今回はスティーヴン・キングが最も得意とするホラーである。

    町を覆い尽くした不気味な霧。そして襲撃してくる恐ろしい外敵、クリーチャー。外的からの攻撃にそなえ、舞台となるスーパーマーケットでは窓やガラスにバリアをはり、人々は自らの視覚をたつ。人は、見えないもの(不可視)、理解できないもの(不可知)に恐怖を抱くと考えるなら、この状態こそ、恐怖が生まれるのに絶好のシチュエーション。その恐怖は、さらに人間に猜疑心や獣性を起こし、人々の間に醜悪なる対立を生みだすことに。“蠅の王”的な要素であり、スティーヴン・キングの小説では特徴的な部分だ。

    アカデミックなタイプから、ノータリンなマッチョ野郎まで、本作ではアメリカの縮図のような多様なキャラが登場し、それが映画をより面白くしている。特に骨董店の女主人、マーシャ・ゲイ・ハーデンが演じたミセス・カーモディの狂信ぶりが凄まじく、最初は皆に変人扱いされていた彼女が、不可知な出来事が次々と起こることで、いつのまにか圧倒的な支持を受け、彼女の発言が神のそれのような存在になっていく。そして人殺しも屁とも思わないほどの皆は洗脳されてしまう。秩序なきスーパーマーケットで、理性や人間性が突然崩壊されていく様が、何よりも恐ろしい。スリル満点である。

    主人公のデイヴィッドと子供とともに、修羅場と化した集団から逃げうせ、あたかも幸せを手に入れたかにみえたが、ラストには衝撃的なエンディングが・・。最後の最後で、心の闇の深さを思い知らされる。・・不可知な恐怖。本作はドラマ好きにも楽しめる、傑作ホラー。お見逃しなく。
    | 映画レビュー | 23:06 | comments(4) | trackbacks(14) |
    コメント
    名無しさんへ
    コメントありがとうございます。


    >絶望感と不快感だけが残る!見なきゃ良かった

    監督の狙いは、まさにこの2つだと思います。これがたのしめれば、この映画は成功だったんでしょうけど。だめでしたか。残念です。
    | アロハ坊主 | 2009/11/21 9:39 AM |
    ゲロロさんへ
    コメントありがとうございます。

    映画には、賛否両論はつきものです。これだけ救いのない映画なら「最悪だ!」という感想も、あると思います。僕は、いいと思ったんですけどね。
    | アロハ坊主 | 2009/11/21 9:35 AM |
    途中まではかなりスリリングかつ、エンターテイメント性を感じながら見ていたが、後半になるにつけ、もしかしてB級映画?と言う素直な感情が抑え切れなくなった?ハリウッド映画の王道とは真逆のこの作品。主人公にも、見ている者にも全く救いがない映画。
    なんだこりゃ!てか、結局あの外敵は何だったのか、霧が発生した原因もまさに四次元世界に迷宮入りしたまま、絶望感と不快感だけが残る!見なきゃ良かった
    | | 2009/11/21 7:02 AM |
    感動等の余韻をまったく感じさせない最悪の映画

    原作のラストをよしとせず、今回のラストを採用した

    この事は原作者も了承賞賛したらしい

    非現実的な事態の中、人々のエゴや心の変化をドキュメンタリータッチに描いている
    全編を通して私的にはよくできた映画だと思うが、このラストはない

    ホラーにしてもヒューマンドラマにしてもエンディングは心に焼きつくもの、どんなに完成された作品でもラストがダメなら最悪の結果になる

    人それぞれ価値観は違うが、この作品をプラス評価できる映画評論家がいたらその人は、私的ですが、間違い無く心を持ち合わせていない可哀想な人だと思う

    鑑賞は個人の自由なので止めはしないが、鑑賞後にアナタの心に残るのは強烈な不快感だけです

    追記
    玉の使用にはくれぐれもご注意下さい。
    | ゲロロ | 2009/11/08 7:38 PM |
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    ミスト
    霧(ミスト)の中には“何”が待っていたのか──映画史上かつてない、震撼のラスト15分 
    | Addict allcinema 映画レビュー | 2009/08/02 8:02 PM |
    『ミスト』を観たぞ〜!
    『ミスト』を観ました『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリーです>>『ミスト』関連原題: THEMISTジャンル: ホラー/ミステリー/ドラマ上映時間: 125分製作国: 2007
    | おきらく楽天 映画生活 | 2009/06/19 8:44 AM |
    『ミスト』――心理描写よりも理不尽の描写が際立つ
     登場人物が全滅した方がマシだとすら思う、救いようもないラストが最も印象深い。後味の悪さで映画史に名を残しそうだ。  閉鎖されたショッピングセンターに閉じ込められた人々の中で、次第にパニックとヒステリーが広がっていき、精神を病んで神にすがりつき、や
    | 常楽ブログ | 2009/04/12 6:23 PM |
    「ミスト」
    昨年末にブロガーの皆さんが、各々発表してた年間ランキングで結構上位にランキングされてたホラー。
    | ★☆ひらりん的映画ブログ☆★ | 2009/03/01 3:04 AM |
    mini review 08352「ミスト」★★★★★★★★☆☆
    『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、常軌を逸していく人々の姿を描く。混乱する人々をまとめようとする主人公を演じるのは、『パニッシ
    | サーカスな日々 | 2009/02/08 7:24 AM |
    【2008-117】ミスト
    人気ブログランキングの順位は? この子と約束した 必ず守ると── 霧(ミスト)の中には“何”が待っていたのか── 映画史上かつてない、震撼のラスト15分
    | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! | 2008/09/29 2:31 AM |
    ミスト
    ミスト 212本目 2008-18 上映時間 2時間5分 監督 ランク・ダラボン 出演 トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ネイサン・ギャンブル ローリー・ホールデン 会場 吉祥寺バウスシアター 評価 8点(10点満点)  「シャーシャンクの空に」、
    | メルブロ | 2008/07/06 6:55 PM |
    ミスト/ The Mist
    『キャリー』、『ミザリー』、『シャイニング』、『ペットセメタリー』、、、、 これまで何度も何度も映画化されて来た、スティーブン・キングの小説。 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のキング原作を映画化したフランク・ダラボンが、 キングの原作の3
    | 我想一個人映画美的女人blog | 2008/07/06 8:54 AM |
    ミスト
    のどかな田舎町全体を深い霧が包み込み、スーパーマーケットに取り残された人々は、やがてその中に“恐ろしい生物”がいることに気づく。 デヴィッドたちは凶暴な生物の群れと戦うと同時に、狂信的に恐怖をあおるミセス・カーモディとも対峙しなくてはならなかった…。
    | 象のロケット | 2008/07/06 7:09 AM |
    『ミスト』
    原作:スティーヴン・キング 監督:フランク・ダラボン CAST:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン 他 ある夜窓を突き破...
    | Sweet*Days** | 2008/07/06 6:37 AM |
    見えていても見えない、“霧”と“心”●ミスト
    原作とは違う、衝撃のラスト。 『The Mist』 ミスト - goo 映画 激しい嵐が街を襲った翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。 デイヴ...
    | Prism Viewpoints | 2008/07/06 12:57 AM |
    ミスト 霧の中には何が・・・・・!?
     霧の中に潜む化け物より、人間の方が恐ろしいと思いませんか?   「つぐない」、鑑賞後この“ミスト”を観たのですが・・・・・。あまりの衝撃とラストの展開などが頭に焼きつき、忘れられない状態の私です。ということで、これを先に記事することにしました。
    | 銅版画制作の日々 | 2008/07/06 12:16 AM |
    ミスト
     『この子と約束した 必ず守ると── 霧<ミスト>の中には“何”が待っていたのか── 映画史上かつてない、震撼のラスト15分』  コチラの「ミスト」は、スティーブン・キングの原作をフランク・ダラボン監督が「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」に
    | ☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2008/07/06 12:14 AM |
    人間が一番怖い〜『ミスト』
     THE MIST  湖の畔の家で暮らす画家のデヴィッド(トーマス・ジェーン)は、記録的な嵐の 翌朝、霧が立ち込め始める中を息子と買い物に...
    | 真紅のthinkingdays | 2008/07/06 12:14 AM |