映画[ クライマーズ・ハイ ]地方記者の未曾有の一週間 | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ クライマーズ・ハイ ]地方記者の未曾有の一週間
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    映画[ クライマーズ・ハイ ]を中野サンプラザで鑑賞。

    はじめて観るホールでの試写会。
    周囲はいたって、いつものごとく夕食変わりにパンなどをほうばりリラックスだが、オイラは一人子どものようにドキドキ、ワクワクでテンションあがりまくり。上映が始まるまで、ツレ相手にべしゃりが止まらない。

    本作は自らの体験をもとに書き上げた、[ 半落ち ]の横山秀夫の渾身の一作である同名小説の映画化。原作はGWの帰省中に乗った新幹線で、一気に読んだ。いつものように、感涙しただけに、とても楽しみだった。なんたって、監督は、社会派ドラマを得意とする原田眞人。[ 魍魎の匣 ]に続き、いいものに仕上がっているのか。脚本家の顔ぶれもすごい。[ 雪に願うこと ]の脚本を担当した加藤正人、[ 油断大敵 ] [ フライ、ダディ、フライ ]の監督、成島出、そして監督と、3人による共同脚本である。
    原田監督が、この[ クライマーズハイ ]を撮ると知って、あの、壮絶な御巣鷹山の日航機墜落事件を追った、地方紙での尋常ならざる臨場感を映像にするには、適任だと思った。観て確信した。めまぐるしいカット割りと登場人物たちのマシンガントークという独特の演出で、新聞社という組織の中にうごめく、人への妬みやいら立ち、中傷や欲望、そして情熱などすべてを含んだ異様な熱気を、張りつめた緊張感をもって浮き彫りにしてくれる。未曽有の事件に立ち向かう記者たちの姿は、もう目が離せない。

    そして、その濃密な空間・時間にインサートされる、23年後の、親友である故・安西の息子・燐太郎との衝立岩への登山という、雄大なシークエンス。
    “クライマーズ・ハイ”とは、登山時に興奮状態が極限まで達し、高さへの恐怖感が麻痺してしまう状態だという。これは、山登りをしている二人をというより、世界最大規模の航空機事故を目の前にした23年前の北関東新聞にいる全員のことを、指しているのだ。過去(日航機墜落事件を追った1週間)と現在(登山)の対比が、それを雄弁に物語っている。

    また母への愛、新聞記者の信念、親子の葛藤など、原作はすべてが複雑に絡み合っていたが、映画では、仕事と子供(家庭)が過去と現在という形で、比較的わかりやすくなっていた。

    しかし・・・・

    原作を読んだものにとっては、あのエンディングはちょっと納得がいかない。悩んで悩んで悩んだ末の、あの結末だったのだろう。そんな解釈をしてしまう。
    悠木が佐山(堺雅人)に話すむかし観た、映画・・・のくだりは原田監督の手によるものだろうが、「ダブルチェック」を、座右の銘とする主人公・悠木(堤真一)が、あそこまで苛立ち、あそこまでの上司への反骨心をあらわにするのは、げせないし。そこまでハイ状態だって、ことなのか。まあ、でも同期の結束、上司と部下の厚い絆、仕事の矜持など・・・、心が動かされるシークエンスがあり、観て損はないと映画ではあります。

    県警キャップの佐山役の堺雅人と、[ もがりの森 ]の尾野真千子は要チェックです。

    原作を読んでいたこともあるが、観たいと思わせたのは[ 相棒 ]上映前に流れた本作の予告がとても印象的だったからだ。あの予告を観れば、だれもが「観たい!」とうなずくはずだ。そのくらいいい出来ばえ。 [ 相棒 ] [ 神様のパズル ]、そして[ クライマーズ・ハイ ]と、今年、東映はめちゃくちゃ元気がいい。でもあの映像だけで見ると、ちょっと損した気分になるだろうな。・・・まあ、そんなこといいながら、オイラはもう1回観るんだけどね。
    | - | 23:23 | comments(0) | trackbacks(21) |
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