2008.04.05 Saturday
映画[ ジャンパー ]ドラマがみたい
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瞬間移動の能力を身につけた人々を“ジャンパー”と呼ぶ。デヴィット・ライス(ヘイデン・クリステンセン)は15歳の時、瞬間移動の能力に目覚め、ニューヨークでジャンパーだけに許された自由を満喫している。彼にかかれば、銀行の金庫室から数百万ドルを奪取するのも朝飯前。しかしジャンパーには、まだデヴィットも知らない、驚くべき秘密があった。謎の敵“パラディン”から命を狙われることを知ったとき、デヴィットの運命は思わぬ方向へと急展開。もう一人のジャンパー、グリフィンと奇妙な同盟関係を結んだ彼は、何千年も続く熾烈な戦いの渦中へと投げ込まれる・・・・。(パンフレットより)
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監督は[ Mr.&Mrs.スミス ]のダグ・リーマン。代表作を聞けば、大ヒット映画ができるのに全くの不足はない。カイロのスフィンクスの上でのランチや、フィージー島でのサーフィン、秋葉原(実は銀座のベンツ店・・・あそこは昔の通勤道路)でのベンツへのジャンプなどなど・・、特撮としても見事だ。特に、敵である“パラディン”との対決――銃のように発射される鎖“テザー”を扱って、まるで狩りでもするかのようなパラディンの攻撃に対して、瞬間移動して身をかわしながら相手の背後に回るジャンパーの戦いは斬新で見応えがある。そして愛する彼女・ミリーを守るための最後の戦いで、デヴィットが建物ごとテレポーションした時にゃあ、引田天功もびっくりの今まで観たこともないスペクタクルアトラクションで、度肝をぬいた。
しかし・・・本作はただそれだけのこと。この映画はそれ以上のことを何も与えちゃあくれない。世界を勝手きままに移動して、飛ぶだけならいざしらずお金まで盗んで、わー大変だって。それは“パラディン”にも狙われるでしょ。大いなる自由には、必ず大いなる責任がついてくるのだ。それを描かずして、何が“究極の夢”だ!
昔離れ離れになったオカン(ダイアン・レイン)に逢い、彼女とも2人仲良くジャンプ生活なんて・・・・どんな結末だ。結局本作にとって、ドラマなどどうでもいいのだ。[ ジャンパー ]にとって必要なのは画になる派手な特殊効果だけだったのだ。ハッピーエンドなのに、鑑賞後はむなしさだけがこみあげてきた。おいらはドラマが観たいのだ。
瞬間移動の能力を身につけた人々を“ジャンパー”と呼ぶ。デヴィット・ライス(ヘイデン・クリステンセン)は15歳の時、瞬間移動の能力に目覚め、ニューヨークでジャンパーだけに許された自由を満喫している。彼にかかれば、銀行の金庫室から数百万ドルを奪取するのも朝飯前。しかしジャンパーには、まだデヴィットも知らない、驚くべき秘密があった。謎の敵“パラディン”から命を狙われることを知ったとき、デヴィットの運命は思わぬ方向へと急展開。もう一人のジャンパー、グリフィンと奇妙な同盟関係を結んだ彼は、何千年も続く熾烈な戦いの渦中へと投げ込まれる・・・・。(パンフレットより)
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監督は[ Mr.&Mrs.スミス ]のダグ・リーマン。代表作を聞けば、大ヒット映画ができるのに全くの不足はない。カイロのスフィンクスの上でのランチや、フィージー島でのサーフィン、秋葉原(実は銀座のベンツ店・・・あそこは昔の通勤道路)でのベンツへのジャンプなどなど・・、特撮としても見事だ。特に、敵である“パラディン”との対決――銃のように発射される鎖“テザー”を扱って、まるで狩りでもするかのようなパラディンの攻撃に対して、瞬間移動して身をかわしながら相手の背後に回るジャンパーの戦いは斬新で見応えがある。そして愛する彼女・ミリーを守るための最後の戦いで、デヴィットが建物ごとテレポーションした時にゃあ、引田天功もびっくりの今まで観たこともないスペクタクルアトラクションで、度肝をぬいた。
しかし・・・本作はただそれだけのこと。この映画はそれ以上のことを何も与えちゃあくれない。世界を勝手きままに移動して、飛ぶだけならいざしらずお金まで盗んで、わー大変だって。それは“パラディン”にも狙われるでしょ。大いなる自由には、必ず大いなる責任がついてくるのだ。それを描かずして、何が“究極の夢”だ!
昔離れ離れになったオカン(ダイアン・レイン)に逢い、彼女とも2人仲良くジャンプ生活なんて・・・・どんな結末だ。結局本作にとって、ドラマなどどうでもいいのだ。[ ジャンパー ]にとって必要なのは画になる派手な特殊効果だけだったのだ。ハッピーエンドなのに、鑑賞後はむなしさだけがこみあげてきた。おいらはドラマが観たいのだ。