[ ラストキング・オブ・スコットランド ]果たしてどちらが悪者よ | アロハ坊主の日がな一日

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[ ラストキング・オブ・スコットランド ]果たしてどちらが悪者よ
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    [ ラストキング・オブ・スコットランド ]を有楽町スバル座で鑑賞。

    昨年来から最近、富みに多くなったアフリカを題材にした映画の1つ。この映画は、作品としての評価よりもウガンダの指導者でかつ独裁者だったイディ・アミン元大統領を演じ、その役でアカデミー賞主演男優賞を受賞したフォレスト・ウィテカーで注目を浴びた。
    the last king of scotland ラストキングオブスコットランド
    原作は、ジャイズル・フォーデンの処女小説『スコットランドの黒い王様』(邦題)。本作は、実在の独裁者の恐ろしい人物像を、彼の側近として仕えたスコットランドの青年医師ニコラス・ギャリガンの視点から描かれた作品だ。・・・とはいっても、決してニコラスは傍観者なんかじゃないというのがこの映画のミソなのだ。それがわかれば、この作品のまた違った楽しみ方が見えてくる。

    監督は、[ 運命を分けたザイル ]を手がけたケヴィン・マクドナルド。真に迫るようなドキュメンタリータッチの映像を得意とする監督さんだけに、ラスト近くで起きるエア・フランス機のハイジャック事件などの歴史的な出来事を絡めたシーンは、サスペンスタッチで息を呑む展開。まさに興奮ものだ。

    スコットランドの医学校を卒業したばかりの青年ニコラス(ジェームズ・マカヴォイ)が、人助けの理想に燃え、クーデター直後のウガンダにやってくるところからこの映画は始まる。偶然にもイディ・アミン(フォレスト・ウィテカー)の怪我を手当したことが縁で、大統領の主治医に任命され、さらに相談役にまで取り立てられる。アミンのフランクな人柄に惹かれ、彼と共に新しいウガンダを建設する仕事に満足を覚えるのだが、ニコラスの知らないところで、抵抗勢力の反撃におびえるアミンは、大規模な粛清を進めていた。そのことにようやく気づいて帰国を申し出るニコラスだったが、もはや彼は後戻りできないほど深みにはまりこんでいた。そして英国の外交官からも見放されたニコラスが、自由になれる唯一の手段はアミンを暗殺することだけ。意を決した彼は、空港へ向かうアミンに一服の頭痛薬を手渡すのだが・・・・。(パンフレットより)

    こんな映画を観ると、つくづく思い知らされる。自分がいかに無知だったと・・・。ルワンダで起きたフツ族によるツチ族の大量虐殺についてもそうだし、このウガンダの独裁者、イディ・アミン元大統領のことも知らなかった。とほほほ・・・。

    起こっている場所や内容は違えども、どちらの作品にも共通するのは、第三世界の問題は、アフリカの人々でしか解決できないということだ。ヨーロッパ人にとってはしょせん他人事なのだ。

    政府が病院を占拠しようとした時は病院を頑なに守ろうとし、アミンの第2夫人の息子がひきつけを起こした時も、しきたりを無視して病院へ担ぎ込み息子の命を救ったりなど、医師としてそして男として、ニコラスは勇敢で男気あふれるヤツと思えるシーンが所々ある。しかし次第にアミンに追い詰められていくにしたがって、差別心やインテリ意識があらわになってくる。

    フォレスト・ウィテカーが演じたアミンは嫉妬、妬み、猜疑心の塊で、日々何かに恐れていた。その恐れを払拭するがために、彼は恫喝や暴力で、国を支配していたのだ。一見すると、アミンが恐怖の根源のよう見えるが、実はそれは傍観者を装いながらいつのまにか知らず知らずのうちに独裁者の側近として、当事者顔で振舞っていたニコラスなのかもしれない。と思えてくる。インテリで、「僕がこのアフリカを変えるんだ!」というような理想と情熱を持った青年ニコラス(ジェームズ・マカヴォイ)は、たぶんヨーロッパ人の典型なのだろう。今のアフリカになったのも、必ずしもアフリカだけのせいではない。監督は、アミンとニコラスのどちらかが善で、どちらが悪という二元論で描くのではなく、どちらにも長所がありやどちらにも欠点があるとしているのは、そのためだろう。

    なのでアミンの視点でみるか、ニコラスの視点でみるか。どちらの視点でこの映画を観るかによって、映画の面白さは180度変わってくるという、なんともユニークな構造になっているのだ。

    まあたしかに、アミン元大統領は狂気な反面、カリスマ性やチャーミングさを持ち合わせていた。さああなたなら、この映画どうご覧になりやすか?

    ■映画[ ラストキング・オブ・スコットランド ]の公式サイト
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    ラストキング・オブ・スコットランド
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    『ラストキング・オブ・スコットランド』を観ました悪名高い実在のウガンダ大統領イディ・アミンの実像に迫る政治サスペンスです>>『ラストキング・オブ・スコットランド』関連原題:THELASTKINGOFSCOTLANDジャンル:ドラマ/サスペンス上映時間:125分製作国:2001年・
    | おきらく楽天 映画生活 | 2008/09/21 7:13 PM |
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    | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ | 2008/02/16 9:50 PM |
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    | 映画レビュー トラックバックセンター | 2007/05/25 12:23 PM |
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