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[ 絶対の愛 ]永遠の愛を求めるがゆえに・・・
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    映画[ 絶対の愛 ]をユーロスペースで鑑賞。

    1年1回、キム・ギドグ監督作品を観ないと、
    その年はなんだか物足りない。僕にとっては、
    ギドク作品は一種の中毒になってしまっている。
    time キムギドク
    たがいを深く愛する恋人同士のセヒ(パク・チヨン)とジウ(ハ・ジョンウ)。しかし、交際して2年目。セヒは彼が自分に飽きてしまうのではないかと不安にかられ、顔を整形することを決意し、ジウの前から姿を消す。半年後、セヒを忘れられず苦悩していたジウは謎めいた美女スェヒ(ソン・ヒョナ)と出会い、次第にスェヒにひかれてゆく。

    本作を見て、改めて考えてみた。
    知らない間に、顔が全くの別人のように変わっていたらどんな気分になるだろうか。眠そうな二重の目に、腫れぼったい唇、そしてお坊さんのようなたまご型の頭。一日に数回しか見ない自分の顔でも、男前なら一瞬は喜ぶかもしれないが、ぜったい不安におそわれると思う。僕の名前は?なぜはここにいる?いったい何をしてるんだ?なぜこうなっちまったんだ、ベイビー。・・・と、いろんなことをつぶやきながら、いろんなことに思いを巡らすにちがいない。・・・・・こう考えると、顔というのは、間違いなく自分証明(アイデンティティ)なんだよな。

    恋愛というのも、ある意味で社会(他者)から認められて、アイデンティティを確立しようとする作業でもある。その目的のために行った整形が、実は彼氏(他者)が彼女のことを認識できずに、逆に(彼女は整形により)アイデンティティの喪失という皮肉な結果を招いてしまったのだ。

    彼女セヒが自分への愛をつなぎとめるために顔を変えたのを知った彼ジウは、罪悪感と彼女への慈しみのため彼自身も整形する。時間の経過とともに、はかなく色あせていく愛をつなぎとめんばかりに、「整形」を繰り返す。ここには「絶対の愛」というより「永遠の愛」を信じる一組の恋人が存在している。

    キム・ギドク監督が描く、極端なほどの異常さは、サプライズだけでなく人間の本能を表し、異様なほど世の中の不条理も暴きだしているようだ。不条理ゆえに、人間はそれをいつまでも追求し、そして傷つく。

    オープニングに戻ったかのようなエンディングが、「輪廻」を指しているとするなら、永久に答えの出ない問いを追い求める愚かさを嘆いているというよりは、それだけ「愛」が魅惑的なものなのだと監督は言っている。願わくば、ボクはそう解釈したい。

    今週から、ユーロスペースで「スーパー・ギドク・マンダラ」のアンコール上映が始まる。先月逃してしまったので、ぜひ今回は、最低3本は観たい。

    本作でジウ役を演じたのは[ 許されざる者 ](05)で、数々の新人男優賞に輝いた大森南朋似のハ・ジョンウ。 [ 許されざる者 ]を絶賛しているギドク監督は、[ 絶対の愛 ]で[ 許されざる者 ]へのオマージュと思えるシーンを撮っていた。ジウが、整形のため整形外科医を訪れ、居酒屋で二人が酒を飲み交わすシーンがそれだ。ギドク監督は年齢に関係なく、いいと思った人や作品には、尊敬の念を表するのがピュアで僕は好きですね。

    映画[ 絶対の愛 ]の公式サイト
    | 映画レビュー | 02:02 | comments(4) | trackbacks(18) |
    コメント
    kimion20002000さんへ
    楽しみですね。ワクワクワクワクワク・・・。
    | アロハ坊主 | 2007/04/27 6:51 PM |
    TBありがとう。
    僕も、この連休は、ユーロスペースに行くことになりそうです。
    | kimion20002000 | 2007/04/27 12:33 PM |
    kimion20002000さんへ
    コメントありがとうございます。

    ギドク作品は、毎回いろんな想いや考えを
    刺激されちまいます。
    書かずにはおれない気分にさせられます。

    ・・ということでGW中には処女作を観たい
    気持ちで今はいっぱいです。
    上映が待ち遠しい。
    | アロハ坊主 | 2007/04/27 11:50 AM |
    TBありがとう。
    僕も、ユーロスペースにギドクを見に行ったりすると、もしかしたら、この同じ館にいる何人かが、こういsたレヴューの書き手なんだなあ、と思うことがあります。
    ギドクに関しては、いろんなことを人とも話したくなります。
    | kimion20002000 | 2007/04/26 9:32 AM |
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