[ 武士の一分 ]キムタクがフィナーレを飾る | アロハ坊主の日がな一日

CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
<< [ プレスリーVSミイラ男 ]老いぼれよ!よみがえれ! | main | [ 007 カジノ・ロワイヤル ]人間ジェームズ・ボンド、見参 >>
[ 武士の一分 ]キムタクがフィナーレを飾る
0
    映画[ 武士の一分 ]@歌舞伎町で鑑賞
    山田洋次監督作品。[ たそがれ清兵衛 ][ 隠し剣 鬼の
    爪 ]に続き、藤沢周平時代劇映画化三部作の最後を飾るヒ
    ューマンドラマ。主演はアンアン13年連続1位の木村拓哉
    (キムタク)。キムタクと山田監督のコラボレーションは、
    前作(2作品)にはない新鮮さがあり、大いに楽しめる作品に
    仕上がっている。
    武士の一分 ぶしのいちぶ
    ジャニーズの肖像権管理は厳しいと聞いていたので、パン
    フレットの表紙にキムタクを使うとは、ちょっとビックリ。
    てっきりビジュアルなしだと思っていた。案の定、顔をア
    ップして、それも目を閉じた横顔というなんともファン泣
    かせレイアウトになっている。

    三村新之丞(木村拓哉)は、妻・加世(壇れい)とつつましく
    暮らす下級武士。ある日、藩主の毒見役としての職務中に
    貝の毒に当たってしまい、失明してしまう。今後の暮らし
    を心配していたところ、「30石の家禄はそのまま、療生に励
    め!」という寛大な沙汰がでる。実は妻が家禄と引きかえに、
    上役である番頭・島田藤弥(坂東三津五郎)に弄ばれたのだ。
    それを知った新之丞は、盲目のままで果し合いに臨むこと
    を決意する。

    今回、まず目をひいたのはすべてオールセットで撮ってい
    る点だ。[ たそがれ清兵衛 ][ 隠し剣 鬼の爪 ]は、
    東北の山や川の自然が重要なポジションを占めていた。本
    作の家を中心としたセットにこだわったのは、日常の描写
    を通して下級武士のつつましやかな幸せを描こうとしたの
    だろう。今までの2作は、極寒の東北での質素な暮らしが
    あってはじめて、主人公たちの辛さや苦労が浮かび上がり
    涙した人も多いはずだ。[ 武士の一分 ]では主人公の三
    村新之丞(木村拓哉)が盲目になるという運命こそが、悲惨
    さを観客に伝わるのに十分な要素になると、製作側は考え、
    ロケに頼らずセットのみに徹したのかもしれない。
    この大胆なチャレンジをして、121分を飽きさせることなく
    みせきる演出は賞賛に値するだろう。
    (そうはいっても、家の庭や決闘場での草木や紅葉などはセ
    ットとは思えぬほど見事に東北の風情をかもし出していた。)

    そしてもうひとつ、特徴的だと思ったのはキムタクのセリ
    フ回しだ。キムタクがTVドラマでよくみせるフレンドリー
    で、悪い言い方をすれば少し馴れ馴れしいあの口調。江戸
    時代という設定でありながらも、妻・加世(壇れい)や中間
    の徳平(笹野高史)に対しては、ドラマそのままのキムタク
    の口調が垣間見られる。あの時代なら、そんなべしゃりで
    はなかったはず。冒頭の新之丞と加世の会社は、最初こそ
    少し違和感があったが、ストーリーが進むにつれて、それ
    が武士夫婦の日常の会話に見え、不思議なことに次第に人
    間関係の深さや絆を感じられるものになっていく。
    このセリフ回しによって、キムタクが持っているまっすぐ
    さや純粋さが質素なくらしの中でもささやかな幸せに喜び
    を感じる下級武士として、実在したかのごとく生き生きと
    した姿となって浮かび上がってくるのだ。

    アイドルと思ってちょっと馬鹿にしていたが、案外そうい
    う部分は役者として、他の人には無い魅力だったりする。

    例えば、キムタク演じる新之丞が毒見役という任務を
    「こげなものは形ばかりで、中身のない、正直いって馬鹿
    げたお役目だ」と妻・加世に愚痴ってしまう一面がある。
    このセリフもキムタクが持つ軽さゆえに、さらっと聞こ
    えるが、これを真田広之や永瀬正敏だったら、たぶん成立
    しなかった。最近、(特に女優の)映画人がドラマで活躍す
    るケースが多い。キムタクの場合は、逆でドラマで培った
    魅力を映画で発揮しているといえるのかもしれない。

    またキムタクは殺陣もすばらしかった。彼の力強い剣さば
    きをワンショットで見せるシーンがあるくらい。山田監督
    や殺陣師が絶賛するのもうなずける。

    キムタクの素養と山田洋次監督のこだわりが見事に融合し
    たこのコラボ作品は、おすすめです。
    | - | 21:28 | comments(4) | trackbacks(17) |
    コメント
    kimion20002000 さんへ
    コメントありがとうございます。

    >キムタクは「2046」より、100倍、良かったですね(笑)

    そうですね。もうすぐ公開の[ HERO ]、
    なんだかよさそうですね。ちょっと期待しています。
    | アロハ坊主 | 2007/08/18 11:09 AM |
    TBありがとう。
    キムタクは「2046」より、100倍、良かったですね(笑)
    | kimion20002000 | 2007/08/18 5:10 AM |
    chikatさんへ
    コメントありがとうございます。

    天は二物を与えましたね。
    山田監督はもちろんですが、キムタクなくては
    成立しなかったですね。
    認めたくないですが、やられました。
    | アロハ坊主 | 2007/01/17 9:08 PM |
    こんばんは
    普段ドラマをみないのでTVでも歌番組やバラエティでしか木村拓哉をみたことがなかったんだと、ふと、思い出しました。
    役者木村拓哉ってはじめてみたのかもしれません。
    2046なんかも未見だし、三村だけどやっぱり木村拓哉みたいなところが彼の魅力なのでしょうか?
    なんでも無難にこなす木村拓哉はやっぱり天才なんでしょうね。
    | chikat | 2007/01/17 6:27 PM |
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック機能は終了しました。
    トラックバック
    武士の一分
     『人には命をかけても守らねばならない一分がある。』  コチラの「武士の一分」は、藤沢周平原作作品を山田洋次監督が描く三部作の3作目となる時代劇ムービーです。2006年12月に公開されたのですが、早々と年末にTVで放送してましたねぇ〜。  「たそがれ清兵衛
    | ☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2008/01/06 9:32 PM |
    『武士の一分』’06・日
    あらすじ下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、妻の加世(檀れい)とともに幸せに暮らしていた。しかし、藩主の毒見役を務め、失明してしまったことから人生の歯車が狂い始める・・・。感想直ぐにTVでやると思って、待ってたけど予想以上に早かったな〜『たそがれ清兵
    | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ | 2008/01/02 10:11 PM |
    ≪武士の一分≫
    武士の一分 ¥2,780 Amazon.co.jp (WOWOW@2007/11/17) 製作年度2006年 製作国日本 上映時間121分 監督山田洋次 出演木村拓哉(三村新之丞)、檀れい(三村加世)、笹野高史(徳平)、岡本信人(波多野東吾)、左時枝(滝川つね)、綾田俊樹(滝
    | ミーガと映画と… -Have a good movie- | 2007/11/23 5:25 PM |
    mini review 07067「武士の一分」★★★★★☆☆☆☆☆
    カテゴリ アクション 製作年 2006年 製作国 日本 時間 121分 公開日 2006-12-01〜2007-02-16 監督 山田洋次 ストーリー 毒見役の下級武士、三村新之丞は、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は視力を失うほ
    | サーカスな日々 | 2007/08/13 11:40 PM |
    キムタク効果で取り戻せるか?
    キムタク効果で取り戻せるか?キムタク効果はどこまで期待できるだろうか?産経新聞社が昨年11月1日から創刊した日刊の朝刊紙SANKEI EXPRESSのCMに木村拓哉さんを起用しているが、その第2弾が29日からフジテレビで放送される。SANKEI EXP
    | 芸能情報ツウ! | 2007/03/29 2:32 PM |
    武士の一分 豪華版(S) (5万セット限定 3大特典付)
    山田洋次監督による『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く、藤沢周平原作小説の映画化。役目のため失明した下級武士を支える妻と中間、そして一分を通すため復讐に挑む侍の姿を描く。主役の武士に木村拓哉。その妻に映画初出演の壇れいが扮し、新鮮な存在感を見せ
    | まずは小さな努力の積み重ねでガンバ! | 2007/03/11 1:11 PM |
    壇れい 京都に
    壇れいが京都でトークショーに出演します
    | 壇れい情報局 | 2007/01/31 8:13 AM |
    『武士の一分』・劇場
    今日は『武士の一分』を観てきた。 《私のお気に入り度:★★★☆☆》 やっぱりキムタクはキムタクだねぇ
    | しましまシネマライフ! | 2007/01/26 4:28 PM |
    映画「武士の一分」
    映画館にて「武士の一分」 山田洋次監督による藤沢周平時代劇映画化三部作の最後の作品。 「武士の一分」とは、侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目の意味。 舞台は江戸時代末期、東北地方にある架空の藩である海坂藩。下級武士・三村新之丞(木村拓哉)と
    | ミチの雑記帳 | 2007/01/18 6:04 PM |
    「 武士の一分 (2006) 」
    監督・脚本 : 山田洋次出演 : 木村拓哉 / 檀れい / 笹野高史 他 公式HP:http://www.ichibun.jp/「 武士の一分 (2006) 」原作は、藤沢周平箸 『盲目剣谺返し』(文春文庫刊『隠し剣秋風抄』所収)山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」、「隠し剣/鬼の爪」
    | MoonDreamWorks | 2007/01/18 9:29 AM |
    武士の一分
    いかにもといった感じの娯楽時代劇でした。ごくオーソドックスな展開で、安心して楽しめます。 「武士の一分」とは、何だったのか。それは、形は違えど、新之丞にも島田にもあったもの。新之丞は、「武士の一分」のために、島田と闘いました。加世の行為に対する怒り
    | 日っ歩〜美味しいもの、映画、子育て...の日々〜 | 2007/01/17 11:57 PM |
    「武士の一分」
    「武士の一分」よみうりホールで鑑賞 今日は木村拓哉くんの34才のお誕生日なのだそう。おめでとうございます。 そんなキムタクファンで溢れるよみうりホール、立ち見がでるほどの大盛況。国際フォーラムでは「犬神家の一族」の舞台挨拶があってみなさんそちらへ出
    | てんびんthe LIFE | 2007/01/17 6:18 PM |
    武士の一分
    山田洋次監督+藤沢周平原作コンビもこれで3本目だそうです。 「たそがれ清兵衛」は残念ながら未見なんですが 「隠し剣、鬼の爪」を観た時に感じたのとほぼ近い印象の、 下級武士を描いた後味のいい人情時代劇。 木村拓哉主演という事で何かと話題の作品、 も
    | It's a Wonderful Life | 2007/01/17 1:03 PM |
    武士の一分
    オーソドックスな物語に新鮮味は無くとも, 見終わった後に残る感情は優しく心地良い。 でがんす。
    | Akira's VOICE | 2007/01/17 12:12 PM |
    『武士の一分(いちぶん)』
    原作:藤沢周平 監督:山田洋次 CAST:木村拓哉、檀れい、笹野高史 他 STORY:近習組に勤める下級武士の三村新之丞(木村拓哉)の仕事は毒味役。新之丞はそんな仕事に嫌気が差しながらも、美しい妻、加世(檀れ)と中間の徳平(笹野高史)と平穏な日々を過ご
    | Sweet* Days | 2007/01/17 8:54 AM |
    『武士の一分』
    命をかけて、守りたい愛がある。     ■監督・脚本 山田洋次■原作 藤沢周平(「盲目剣谺(こだま)返し」文藝春秋刊【隠し剣秋風抄】所収) ■脚本 山本一郎・平松恵美子■キャスト 木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍、緒形拳、桃井かおり、坂東三
    | 京の昼寝〜♪ | 2007/01/17 8:15 AM |
    武士の一分
    ブログをやっているコアな映画ファンには満足いかないかも知れない。 だが、一般の人々、買い物ついでに友達と映画をよく観たりする人、夫婦、時代劇好き、ドラマ好きの人には大満足出来るようなすばらしい「邦画」だ。
    | 八ちゃんの日常空間 | 2007/01/17 12:49 AM |