2006.12.14 Thursday 22:26
[ チルドレン CHiLDREN ]複数になると別物になる
[ チルドレン CHiLDREN ]@渋谷で鑑賞
[ 陽気なギャングが地球を回す ]に続き、今年2作品目に
なる作家、伊坂幸太郎原作の映画化。
本作は、WOWWOWが2時間ドラマとして製作したもの
を映画として上映。そのため、渋谷シネ・ラ・セットのモ
ーニング&レイトショーと限定されていた。去年鑑賞した
原田監督の[ 自由戀愛 ]といい、WOWWOWが手がけ
る作品は、良質なモノが多い。
[ 陽気なギャングが地球を回す ]に続き、今年2作品目に
なる作家、伊坂幸太郎原作の映画化。
本作は、WOWWOWが2時間ドラマとして製作したもの
を映画として上映。そのため、渋谷シネ・ラ・セットのモ
ーニング&レイトショーと限定されていた。去年鑑賞した
原田監督の[ 自由戀愛 ]といい、WOWWOWが手がけ
る作品は、良質なモノが多い。
[ チルドレン CHiLDREN ]は5つの短編で構成された連
作。本作では源孝志と後藤法子がうまくエピソードを組み
合わせ、新たな登場人物も加えて、工夫を凝らし、テンポ
よくみせきっている。これがTVドラマだというのが、驚き
である。源孝志監督は買いである。
また美術も凝っている。調査官のオフィスにはルネサンス
時代を思わせる絵画が置かれている。聖母、ビーナスの子
(キューピット)、そして創造主。調査官は、時には愛にあ
ふれ、時には父性のようにたくましく、そして時には人を
結びつける仲人のような存在である。このさり気ないメタ
ファーがスタイリッシュなテイストにうまくはまっている。
登場するキャラクターたちも、変で面白い。
主人公の武藤(坂口憲二)は、口癖が「すみません」のうだつ
のあがらない家庭裁判所に勤める調査官。それゆえ、相手
にする子供どもにもかる〜くなめられる。趣味が日焼けサ
ロンと料理と見た目の明るさと異なる内向的な性格も持ち
今様な若者っぽさを持ち合わせていて納得感がある。
その他にも反抗的な態度を取りながら再面接を望む少年
(三浦春馬)や、息子のこと全く知らない父親(國村隼)
や、原作にはない、新たなキャラクターの書店の店員・美
春(小西真奈美)。
そして特異なキャラの中で一番魅力的なのが、非常識で破
天荒だが、子供たちの心をつかむのがうまい職場の先輩・
陣内(大森南朋)だろう。むちゃくちゃな言動を繰り返すの
が、子どもからすると何が飛び出すかわからないびっくり
箱のような大人なので魅力的なのだ。意外性がありながら、
意外にまとえたことをいう。
圧巻は、いつもやる気のない陣内が、最近の非行少年たち
の言動に嫌気がさして「非行少年が更生するなんて、ドラマ
じゃねんだから」「少年院に何度も行くガキとかもいるんだ
ろ、ダメなガキは駄目なんだ」と愚痴っているサラリーマン
3人に、映画評論家を引き合いにだして、「俺たちの仕事は
奇跡を起こすんだ!」と大見得を切るシーン。
これだけでも、観たかいがある。鳥肌もんのシーンだ。
キャラクターだけでなく、ストーリーもまったく先が読めな
く、読めないというかミスリードさせる仕掛けがはりめぐら
されているので、そんじょそこからの、シチュエーションサ
スペンスより面白い。十分楽しめる、おすすめの一作だ。
作。本作では源孝志と後藤法子がうまくエピソードを組み
合わせ、新たな登場人物も加えて、工夫を凝らし、テンポ
よくみせきっている。これがTVドラマだというのが、驚き
である。源孝志監督は買いである。
また美術も凝っている。調査官のオフィスにはルネサンス
時代を思わせる絵画が置かれている。聖母、ビーナスの子
(キューピット)、そして創造主。調査官は、時には愛にあ
ふれ、時には父性のようにたくましく、そして時には人を
結びつける仲人のような存在である。このさり気ないメタ
ファーがスタイリッシュなテイストにうまくはまっている。
登場するキャラクターたちも、変で面白い。
主人公の武藤(坂口憲二)は、口癖が「すみません」のうだつ
のあがらない家庭裁判所に勤める調査官。それゆえ、相手
にする子供どもにもかる〜くなめられる。趣味が日焼けサ
ロンと料理と見た目の明るさと異なる内向的な性格も持ち
今様な若者っぽさを持ち合わせていて納得感がある。
その他にも反抗的な態度を取りながら再面接を望む少年
(三浦春馬)や、息子のこと全く知らない父親(國村隼)
や、原作にはない、新たなキャラクターの書店の店員・美
春(小西真奈美)。
そして特異なキャラの中で一番魅力的なのが、非常識で破
天荒だが、子供たちの心をつかむのがうまい職場の先輩・
陣内(大森南朋)だろう。むちゃくちゃな言動を繰り返すの
が、子どもからすると何が飛び出すかわからないびっくり
箱のような大人なので魅力的なのだ。意外性がありながら、
意外にまとえたことをいう。
圧巻は、いつもやる気のない陣内が、最近の非行少年たち
の言動に嫌気がさして「非行少年が更生するなんて、ドラマ
じゃねんだから」「少年院に何度も行くガキとかもいるんだ
ろ、ダメなガキは駄目なんだ」と愚痴っているサラリーマン
3人に、映画評論家を引き合いにだして、「俺たちの仕事は
奇跡を起こすんだ!」と大見得を切るシーン。
これだけでも、観たかいがある。鳥肌もんのシーンだ。
キャラクターだけでなく、ストーリーもまったく先が読めな
く、読めないというかミスリードさせる仕掛けがはりめぐら
されているので、そんじょそこからの、シチュエーションサ
スペンスより面白い。十分楽しめる、おすすめの一作だ。
