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[ LOFT ロフト ]永遠とはあの世のこと
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    [ LOFT ロフト ]@新宿で鑑賞

    待ちに待った。3年ぶりに黒沢監督が帰ってきた。得意とす
    るホラー、サスペンスから、今回はラブストーリーへと変
    貌を遂げた新たな作品として登場だ。

    映画ロフト eiga
    現実なのか、妄想なのか。だれが正気で、だれが狂気なの
    か。わからぬままに、ストーリーは進んでいく。

    春名礼子(中谷美紀)は、恋愛小説を書く女流作家。スラン
    プに陥り、担当編集者・木島(西島秀俊)のすすめで、東京
    郊外に引っ越してきた。

    森と沼と草原に囲まれて、ひっそりとたたずむ洋館の向か
    いには、人気のない不気味な建物が存在していた。ある日、
    そこに出入りするひとりの男を見かけた彼女は、廃墟のよ
    うなその建物の中に何があるのかと、魅入られたように近
    づいていく。そこにいたのは、大学教授の吉岡誠(豊川悦司)。
    彼は、千年前に美を求めて沼に落ち、泥の成分によりミイ
    ラ化した女性を、そこで極秘に保存していたのだ。

    引越しをしても、あいかわらず筆が進まない礼子。そして、
    しまいにはまったく小説が書けなくなってしまった。洋館
    に、ふと前の住人・亜矢(安達祐実)が置き忘れた原稿を手
    にして、それを書き写し小説として出版されることに。そ
    の日から、新たな存在を感じるようになる。

    本作は[ 回路 ]の相似形だ。

    吉岡は亜矢(幽霊)に、礼子は木島に恐怖を覚える。
    ほんと木島を演じた西島秀俊が怖かった。西島秀俊がよ
    く演じる能面のような表情で、平然と惨いセリフは吐く。

    吉岡はミイラとともに住んだりして、ミイラには意外に
    も恐怖を示さない。かたちあるものは怖くはないが、得
    体の知れないものが怖いのだ。[ 回路 ]が見えないもの、
    得体の知れないものという恐怖の本質を様々な形で表現
    していたのに良く似ている。

    本作で用いられた2台のカメラ。1台はハイビジョン。1台
    は家庭用のデジタルビデオカメラ。同じアングルで撮られ
    たデジタルビデオによる暗く粗い画面が、第三者(幽霊)の
    視点のようでより不安感を増幅させる。

    ガラス越しに見える礼子の姿。彼女の手に自分の手を重ね
    合わせる吉岡。吉岡も礼子に、美女のミイラそして亜矢を
    見て、ひかれていく。礼子の泥を吐くという体調の異変は、
    ミイラと恋愛小説を書いているのは、亜矢と重なる符合で
    ある。

    本作のキーワードは“永遠”。永遠の美を信じてミイラに
    なった女性に、永遠の愛を謳う吉岡。しかしこの世には
    “永遠”なんてものはない。得体のしれない“死”と同様
    に“永遠”は、あの世にしかないのだ。

    [ 回路 ]では、永遠に生きられたらいいねという男(加藤
    晴彦)に向かって女(小雪)が言う「永遠に生きたいの?
    それって楽しい?」という言葉に、本作では「永遠の愛」を
    口にした吉岡が沼に落ちるシーンにメッセージが込められ
    ている。

    「あなたが捨てられなかったものを私は捨てる」永遠の美を
    求めたミイラに、礼子が言い放った言葉だ。生への執着を
    捨てた礼子が生き残った。

    死への恐怖に抗いながらも、この世で前に進もうとした人
    間の姿を描いた[ 回路 ]。表現で新境地を開拓した黒沢監
    督も、描くテーマはやはり5年前と変わらない。
    | - | 23:59 | comments(2) | trackbacks(16) |
    コメント
    ケントさんへ
    いつもありがとうございます。

    難解すぎて、何を言いたいのかよくわからないのが
    黒沢ワールドです。ホラーで描くとどうも玉石混淆になっちゃいますね。
    | アロハ坊主 | 2006/10/24 5:58 PM |
    TBありがとう。こちらからもTBさせていただきます。
    この映画、残念ながら僕には共感を得られない作品でしたね。韓国によくあるタッチですよね。
    | ケント | 2006/10/23 10:42 PM |
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