[ 愛妻日記 ]木下ほうかが光っている。 | アロハ坊主の日がな一日

CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
<< [ 涙そうそう ]なんくるないさ | main | [ LOFT ロフト ]永遠とはあの世のこと >>
[ 愛妻日記 ]木下ほうかが光っている。
0
    映画[ 愛妻日記 ]@渋谷で鑑賞

    重松清氏の小説「愛妻日記」(講談社)の映画化。本作は夫
    の歪んだ情欲を描いた短編集を6人の個性派監督が“官能
    映画”として手がけたオムニバス作品。
    脚本総監修は[ ヴァイブレータ ]の脚本家荒井晴彦氏。
    R−18でたんなるピンク映画ではなく、文学的な仕上がり
    になっているので、最後まで飽きることなく鑑賞できる。
    全6作品と監督は、以下の通り。
    [ 愛妻日記 ] 監督/サトウトシキ
    [ 饗宴 ] 監督/緒方明
    [ 童心 ] 監督/富岡忠文
    [ ホワイトルーム ] 監督/斎藤久志
    [ ソースの小壜 ] 監督/渡邉謙作
    [ 煙が目にしみる ] 監督/亀井亨

    この中で、鑑賞したのは[ ソースの小壜 ][ 煙が目にしみる
    ]の2作。
    レイトショーでエロということで、いくらユーロスペース
    とはいえ、観客が男性ばかりだろうと思い観に行ったのだ
    が、これが意外に女性一人でとか、女性三人というお客も
    多い。正直びっくり。

    [ ソースの小壜 ]の未向、[ 煙が目にしみる ]の不二子は
    他作品にも出演している正真正銘の女優さんだが、とにか
    くエロい。この手のピンク系映画ではやらしさを期待して
    観ることもなくなったと思っていたのに・・。

    今回は[ 楽園 流されて ]・[ 心中エレジー ]の亀井
    亨監督作品を観ようと足を運んだようなものなので、
    [ 煙が目にしみる ]についてのレビューに徹します。

    子作りのため夫に禁煙を命じている妻・千穂。リストラさ
    れたことを妻に言えない夫は、煙草の煙にひかれ、ショー
    トピースを吸っていた女子高生と援交する。その晩、千穂
    はショートピースのニオイに気づき、激しい嫌悪感を表す。

    ショートピース、廃棄場、浮浪者という荒々しい男性を象
    徴するアイテムや、背景に工事現場で働く職人さんがちら
    っと映るように援交(女子高校生と夫)シーンなど、亀井亨
    という監督は、奥田英二監督なんて比べ物にならないくら
    いエロを撮るのがうまい。奥田監督は、エロさと美を常に
    同居させようと描くが、亀井監督には、そんな気持ちは微
    塵もない。人間の根底にひそむ欲望や本音を常に、描くこ
    とに終始している。

    妻・千穂がショートピースの臭いが嫌な理由は、ストーリ
    ーがすすむにしたがってわかってくるが、それは自分自身
    の欲望を抑えんがための行動だった。[ 心中エレジー ]
    の溝口京子(小山田サユリ)と同じく抑圧された欲望によ
    りオンナは、最悪なカタチで自分の歪みを夫に見せていく。

    本作は、夫役の怪優・木下ほうかが、実に味を出している。
    決まって変態や痴漢、ストーカーなどAVビデオのタイトル
    に常に登場するような役柄をひょうひょうとこなす俳優さ
    んだが、今回は妻を慈しむ夫を見事に熱演する。壊れかけ
    の妻に夫・木下ほうかは、あの不気味なまでの声でそっと
    手を差し伸べる。

    妻は今まで耐えていた分、解放されてから、妄想は無限に
    ひろがっていた。醜い部分をさらけ出し、欲望でつながり
    あう二人。それはまるで、変態の蜜月である。木下ほうか
    が起用された理由がなぜだかわかった。

    男子の性欲がそそり立つような画のなかで、女性が抑制し
    てきた欲望を解放するという光景は、恥ずかしながら、エ
    ロさを通り越して感動すらしてしまった。なんでだろう。
    たぶん木下ほうかのせいだろう。
    | 映画(ショート) | 22:54 | comments(0) | trackbacks(3) |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://blog.alohabouz.jp/trackback/560885
    トラックバック
    『煙が目にしみる』をめぐって
    本作は重松清さんの小説『愛妻日記』を原作とした企画物(?)の第6弾です。夫婦間の性愛をテーマにしているという点でフルモーションレーベルの作品が想起されます。と思ったら監督の亀井亨さんはそのフルモーションレーベルの第1弾『QUESTION』と第2弾『マグマのご
    | 愛の三つ巴 | 2007/05/30 10:24 PM |
    セックスで一生損する人生をおくるの??
    貴方はもう知っていますよね?ネットクチコミで秘かに話題沸騰中。まだ知らない人はこ...
    | 日本初となる【女性をイカせる方法】 | 2006/11/04 3:02 AM |
    愛妻日記3:誰にも言わないって約束してくれる? ユーロスペース
    重松清の原作を6人の監督が作品にした。 シリーズ3週目は「心中エレジー」と「楽園−流されて−」の亀井監督の「煙が目にしみる」こいつは期待できそうだ。 「ソースの小壜」 出演:未向/草野康太/温水洋一 監督:渡邉謙作 白い服は決してよごしてはいけない。母から
    | 気ままに映画日記☆ | 2006/10/21 1:11 PM |