[ アメリカ、家族のいる風景 ]オンナがオトコに手をさしのべる | アロハ坊主の日がな一日

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[ アメリカ、家族のいる風景 ]オンナがオトコに手をさしのべる
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    [ アメリカ、家族のいる風景 ]@銀座で鑑賞。

    忘れてしまいそうになるくらいかなり前にみた。
    ご存知ヴィム・ヴェンダース監督と[ パリ、テキサス ]
    で一緒に組んだサム・シェパードを脚本家として迎え3年
    の月日をかけて完成させた作品。ちなみに、サム・シェパ
    ードは本作で主演としても活躍している。

    かつて西部劇のスター俳優、今はすっかり落ちぶれてしま
    ったハワード・スペンス(サム・シェパード)。彼は新作の
    撮影現場から突然逃げ出し、長い間帰っていなかった故郷
    を訪れる。そこで彼は、30年ぶりに再会した母(エヴァ・
    マリー・セイント)から、驚きの事実を聞かされる。20数
    年前、彼の子どもを身ごもっているモンタナに住む女性か
    ら連絡があったというのだ。 ハワードは、まだ見ぬ自分
    の子どもを探し出すために、彼がスターダムにのし上がる
    きっかけとなったデビュー作の撮影地、モンタナ州ビュー
    トへむかった。
    [ アメリカ家族のいる風景 Don't Come Knocking  ]
    自分の過去を振り返ったときに、そこに何の意味もない知
    ってしまったときの耐え難い孤独。こういう気持ちは、誰
    もが感じてしまうことじゃないだろうか。
    そして、おれはいま何をしているのだろうと思ってしまう
    のだろう。ハワードが仕事から逃げ出すということは、自
    分とちゃんと向き合わないということなのだろう。

    その姿勢は、カフェスタンドなどで一般ピープルからの浴
    びせられる興味の視線から逃げる彼の姿でもあるのだ。

    実は、彼には息子・アール(ガブリエル・マン)以外に他の
    女性との関係でできた娘・スカイ(サラ・ポーリー)もいる。
    その娘がオトンを見つめる視線を、ハワードにはいちファ
    ンの視線と勘違いしてしまう。

    ヴィム・ヴェンダース監督作品は、いつも主演がオトコで、
    どこか空白の過去を持っている。本作の主演のハワードが
    西部劇のスター俳優という設定はまさしくアメリカを象徴
    しているのだろう。息子との対決の後、ハワードはどうし
    ていいかわからない様子で、道に捨てられたソファに一晩
    中座りつづける。その様子をカメラは360度のパンで捉える。
    途方にくれた様子がシチュエーションとして現れている。

    前作[ ランド・オブ・プレンティ ]では、少女ラナが伯
    父ポールを暖かく見守る光景が印象的だったが、今回は道
    に迷い、孤独に打ちひしがれているハワードを、母親や元
    妻、そして娘たち女性が手を差し伸べ、息子との新たな家
    族の絆として結びつけてくれる。
    あらかじめ決められた道を歩くのではなく、時には冒険が
    新たな道を切り開いてくれるのだ。血のつながりや家族と
    は。アメリカだけでなく日本にも当てはまりそうなテーマだ。

    今回、私立探偵のサター役でティム・ロスの出演している。
    大統領批判などで一時期干されていたらしいが、久々にみ
    ると一段の若く見てる。正直もっと観たかった。
    | 映画レビュー | 22:57 | comments(8) | trackbacks(12) |
    コメント
    もももさんへ
    TB&コメントありがとうございます。

    >濃いお茶とは・・・。
    面白い表現ですね。


    王道といえば、王道な映画かもしれません。
    もしくは、もももさんが風邪気味だからかもしれません。早く風邪を治して、次は[ ランド・オブ・プレンティ ]を観てください。
    | アロハ坊主 | 2006/09/13 5:06 PM |
    TB失礼します。

    この作品を観て、映画らしい映画だな〜とぼんやり思ってしまいました。
    | ももも | 2006/09/12 2:47 PM |
    kimion20002000さんへ
    いつもどーもです。

    >ここには「失われた10年」ではなく「失われた30年」がありますね。

    360度回り込みながら撮るあのシーンは、このことを表しているかもしれません。シェパードが思い悩んでいるシーンが思い出されます。
    | アロハ坊主 | 2006/08/20 12:55 AM |
    TBありがとう。
    ここには「失われた10年」ではなく「失われた30年」がありますね。風刺のなかに、自分たちの人生も重ねるシェパードとヴェンダース。この暴れ馬たちも、回帰するところを、探し求めています。
    | kimion20002000 | 2006/08/18 3:43 PM |
    nikidasuさんへ
    コメントありがとうございます。

    >そして360度回り込みながら撮るあのシーンは、ソファに腰掛けて待ち続けるサム・シェパードの360度シーンに繋がっていくんですよね。

    言われてみれば、そうですね。
    このことを聞いて、もう1回観たくなってきました。ティム・ロスもサム・シェパードと同類ってことなんですかね。
    いいなー。それ。


    | アロハ坊主 | 2006/04/18 11:23 PM |
    TBありがとうございます。
    ティム・ロスが荒涼たる大地で電気シェーバーで髭を剃るシーンがとても気に入っていました。
    そして360度回り込みながら撮るあのシーンは、ソファに腰掛けて待ち続けるサム・シェパードの360度シーンに繋がっていくんですよね。
    | nikidasu | 2006/04/17 2:03 AM |
    かえるさんへ
    どーもコメントありがとうございます。

    >ティム・ロスって、一時期ほされていたんですかー?
    知らなかった。復活してよかった。

    記事拾い読みなので、多分そうだと思います。今回の役は、一人異邦人っぽく浮きまくってましたね。たぶん、意図があってのことでしょうけど・・。
    | アロハ坊主 | 2006/04/17 1:49 AM |
    こんばんは。
    ティム・ロスって、一時期ほされていたんですかー?
    知らなかった。復活してよかった。
    彼の役はちょっと浮いてる妙な存在でしたが、それがまたよかったです。
    | かえる | 2006/04/17 1:26 AM |
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