2006.03.14 Tuesday
[ ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 ]これがオトコの錆びたトラクター
[ ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 ]@新宿で鑑賞。
伝説のミュージシャン、ジョニー・キャッシュを今や月に
1回は映画館でその顔を拝見するというぐらい何かの映画
に出演しているホアキン・フェニックス熱演。ホアキンの
しぐさや、歌い方は非常に似ているのだろう。あの眼力と
いうか、穴があいてしまうほどの視線は今思うとドラック
のせいだったのか。
青年になって家を出て行く主人公ジョニーの前に広がるま
っすぐな一本道。カメラは俯瞰ショット。まさにこのタイ
トルを象徴する画である。それは、この先の待ち構えてい
る多難さも物語っていた。
最愛の兄の死のトラウマ、父親との確執、心の通わない妻
との生活、少年時代から憧れていたジューン・カーターへ
の満たされない思い。
常に、かなわぬ願いを持ち続けているジョニー。音楽で飯
を食うというものやりたくて始めたというより、実は家賃
を稼ぐ必要に迫られてのこと。満たされぬ思いを、音楽へ
の没頭でなんとか折り合いをつけているようだ。
プロデューサーから「聞いた人間が一生忘れない曲を歌え」
と言われたジョニーは、空軍時代に書いた「フォルサム・プ
リズン・ブルース」を熱唱し、その実力を認められ、晴れて
プロのミュージシャンとしての第一歩を踏み出すことになる。
しかし次第にドラックへ溺れていき、ステージ上で意識を
失い病院へ担ぎ込まれる。その上、メキシコから覚せい剤
を密輸して逮捕されるという事件をおこす。
その結果、キャリアも家族も失い、ますますドラックへ。
どん底のジョニー。一人暮らしの家で、両親やジューン一
家を呼んでパーティーを開くことに。そこで、父親から庭
にあるトラクターを指し「お前はいつまでもあのままだ」と
いわれる。
錆びれたトラクターは、運転しても前も進めず、後退し、
湖に落ちてしまう。まさに彼そのもの。何気ないシーンで
あるが、このときの彼のすべてを象徴している。
それから、友達のジューンの助けもありジョニーは次第に
生まれ変わる。父の指摘を乗り越えることで、彼は一人前
に。
最愛の兄の死のトラウマから始まったジョニーの苦悩は、
最後には最愛の人ジューンとステージ上で結ばれること
で解放される。紆余曲折でタイトル通り([ ウォーク・
ザ・ライン ]=まっすぐに歩く)ことはできなかった
けれど、でも幸せにはちゃんとたどりついた。
あのプロポーズは、いいね。断り続けていたいたジュー
ンも、その場の雰囲気で心が高ぶってしまったのだろう。
まずあれは断れないと思う。僕もああいう断れないシチュ
エーションって使えないかな。そんな気にさせてくれる。
まずは相手か・・・。
八ちゃんさん
これはこれは、あいすみません。
以後気をつけます。
| アロハ坊主 | 2006/08/13 11:35 PM |
こんばんは〜
今日TBいただきましたが、3月15日に一度頂いてますよ〜。
もの静かな父親の一言、トラウマがある本人にはきつくてもどうしようもなかったでしょうねぇ。
トラクターのシーンは、ほんとに彼のすべてを表していたかのように思えます。
|
八ちゃん | 2006/08/13 7:24 PM |
この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
『型破りなラブストーリー、これは真実の物語』
今日2/18公開のコチラの映画を観てきましたぁ〜ヾ(゚ω゚)ノ゛ ゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門の作品賞、主演男優賞、主演女優賞っていわゆる主要3部門で受賞、アカデミー賞でも5部門にノミネ
| ☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2008/03/11 8:06 PM |
カテゴリ
: ラブ・ストーリー ドラマ
製作年
: 2005年
製作国
: アメリカ
時間
: 136分
公開日
: 2006-02-18〜2006-04-13
監督
: ジェームズ・マンゴールド
出演
: ホアキン・フェニックス リース・ウィザースプーン ロバート・パトリック
| サーカスな日々 | 2007/01/25 2:27 PM |
'''『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』'''
(Walk The Line ジェームズ・マンゴールド監督 2005 アメリカ)
ゴールデングローブも決まり、そろそろアカデミー賞ノミネートが気になりはじめる季節。
昨年の主演女優賞受賞作品を
| とんねるず主義 | 2007/01/21 2:35 AM |
この映画、ラッキーなことに飛行機の中で観たのです。
なかなか面白かったのですが
強行軍の旅だったので途中でどうしても眠気に勝てず。
起きたら映画は当に終わっていて、目的地に着く所。
というわけで、随分経ってからDVDで観ることに。f(^^;)
1932年アーカ
| 映画、言いたい放題! | 2006/10/01 1:23 PM |
A+ 面白い
A ↑
A−
B+
B 普通
B−
C+
C ↓
C− つまらない
『評価』
B+
(演技4/演出3/脚本3/撮影3/音響3/音楽4/美術3/衣装3/配役4/魅力3/テンポ3/合計36)
『評論』
よくあ
| ハサウェイのシネマ!シネマ!シネマ! | 2006/09/25 1:19 PM |
しかしなんだねぇ〜、ミュージシャンと言うのは、大体このパターンなんだねぇ。
( ̄^ ̄) ム〜ン
幼少の頃の貧困生活。
スターになった途端、酒、オンナ、ドラッグ・・・
で、逮捕され、家庭崩壊・・・(ー""ー;)
そもそも、ジョニー・キャッシ
| UkiUkiれいんぼーデイ | 2006/07/16 8:24 PM |
「ウォーク・ザ・ライン」のレビューなんですが、ちょっと話がズレます。すみません
| 。○o。.1日いっぽん映画三昧.。o ○。 | 2006/07/07 10:39 AM |
いやー、今日は、半年振りにディズニーランドに行ってきました。
この時期、「find スティッチ」というスティッチが主役のパレードがやってまして、それを楽しみにしていったんですけど、雨でスティッチがミッキーたちと一緒の車で、移動するパレードのような車で移動
| ミュージックファクトリーの音楽・映画情報 | 2006/06/17 2:18 PM |
「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 」 2006年 米
★★★
実在のカントリー歌手、ジョニー・キャッシュの半生を描いた物語。
いつの間にか 劇場で公開されていて 気がついたら 終わってたので
見逃したものの 早くもDVD化になりました。
| とんとん亭 | 2006/06/16 7:54 AM |
ストーリー:
最愛の兄を事故で亡くしたジョニーは、
周りに溶け込めない孤独な少年だった。
そんな彼の心の拠り所は、
ラジオからいつも流れてくるジューン・カーターの歌声。
成長したジョニーは空軍を除隊後、初恋の女性ヴィヴィアンと結婚するが、
さらに音楽への夢
| 徒然なるままに・・・ | 2006/04/15 11:45 AM |
故ジャン・ギャバンは次回作の出演選びをする場合、脚本にこだわったという。出来不出来はもとより、主人公が叫んでいるかが作品選択の決め手だと彼は言った。
そういえば、代表作である「望郷」の主人公であるペペルモコがラストシーンでギャビーと叫ぶシーンな
| シナリオ3人娘プラス1のシナリオ・センター大阪校日記 | 2006/03/28 1:35 AM |
第78回 アカデミー賞 主演男優賞 ホアキン・フェニックス 主演女優賞 リース・ウィザースプーン 編集賞 衣装デザイン賞 音響賞 全5部門ノミネート作品 あぁ、なんだか羨ましいなぁ・・この二人。 見終わったとき、そんな感想が真っ先に思い浮か
| toe@cinematiclife | 2006/03/22 12:03 AM |
宣伝を観て興味を持ち、シネセゾンで期間限定公開ということだったので本日行ってきました。レディースデーということもあってか館内は満員御礼状態でした。すごい!み、みなさんホアキンファン?
ジョニー・キャッシュというミュージシャンのお話でしたが、けっこう長
| まったりでいこう〜 | 2006/03/21 9:43 AM |
興奮の音楽映画。感動の愛の物語。
魅力的な2人のミュージシャンが2人の名演技で蘇る。
カントリー・ミュージック界の大御所 ジョニー・キャッシュと運命の女性ジューン・カーターの愛の軌跡オープニングから心をつかまれる。とてもカッコいいショットなんだもの。
| かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY | 2006/03/18 3:39 PM |
★★★☆原題:『 Walk the Line 』「ねぇ、来週はアカデミー賞だし
| mimiaエーガ日記 | 2006/03/17 8:19 PM |
ロックやフォーク、カントリーミュージックで今なお、多くのミュージシャンたちに多大な影響を与えている「ジョニー・キャッシュ」の伝記。さまざまな困難を乗り越え、憧れの女性「ジューン・カーター」とのドラマを描いたラブ・ストーリーでもあります。
| Swing Life | 2006/03/16 8:34 PM |
★監督:ジェームス・マンゴールド(2005年 アメリカ作品) 京都シネマにて鑑賞...
| 「朱雀門」という方法・第2章 | 2006/03/16 9:49 AM |
音楽映画ということと予告編がとてもよくて気になっていた「ウォーク・ザ・ライン」を
| Black Pepper's Blog | 2006/03/16 6:20 AM |
「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」WALK THE LINE / 製作:20
| 映画通の部屋 | 2006/03/16 12:10 AM |
ゴールデングローブ賞<ミュージカル・コメディ部門>主要3部門受賞
作品賞・主演男優賞「ホアキン・フェニックス」・主演女優賞「リーズ・ウィザースプーン」
アカデミー賞5部門ノミネート
主演男優賞・主演女優賞・編集賞・衣装デザイン賞・音響賞
ジョニー・キ
| シャーロットの涙 | 2006/03/15 9:51 PM |
"Walk the Line" 2005年アメリカ監督)ジェームズ・マンゴールド出演)ホアキン・フェニックス リーズ・ウィザースプーン満足度)★★★☆ (満点は★5つです)シネプレックス幕張にて 1956年アメリカはメンフィス。妻子を抱え金に困ったジョニー・キャッ
| セルロイドの英雄 | 2006/03/15 9:26 PM |
原題:WALK THE LINE
一直線のラインに沿って歩こう、まっすぐ進もう、妻子と別れて君と結ばれるために・・なんとも非教育的な側面を持つこの映画、実話の迫力がある。
エルビス・プレスリーらと一時代を築いたジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)
| 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜 | 2006/03/15 11:45 AM |
ジョニー・キャッシュを演じるのは、最近観た「ホテル・ルワンダ」にも出演していたホアキン・フェニックス。せせら笑う表情は実にいい。もちろん僕はジョニー・キャッシュ世代ではないのだが、その雰囲気は十分楽しめた。
| cultyシネマ行状記 | 2006/03/15 6:19 AM |
泣いた!泣ける映画ではない。八ちゃんの「泣ける」は「鳥肌が立つ」のと似ている。ジャーヘッドのはるか上を行くナンバーワン。伝記ものだが、愛を描いた作品。共に人生を歩むと言う意味が伝わってくる。いい映画だよ、本当に。
| 八ちゃんの日常空間 | 2006/03/15 1:33 AM |
50「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」(アメリカ)
1950年代ロカビリーの黄金時代を築いたジョニー・キャッシュ。彼の栄光と挫折、運命の女性ジューン・カーターとの十数年およぶ関係を描いた作品。
ジョニーは子供の頃最愛の兄を事故で亡くす。家族と
| CINECHANの映画感想 | 2006/03/15 12:57 AM |
評価:70点
ウォーク・ザ・ライン/君につづく道/WALK THE LINE
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ホアキン・フェニックス リース・ウィザースプーン
今日も東京国際映画祭特別招待作品レビュー。
この映画の劇場公開は来年2月だそうです。
この映
| 平気の平左 | 2006/03/15 12:36 AM |
ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン主演
カントリー・ウエスタンのジョニー・キャッシュの伝記
J.Rはお兄さんのジャックが大好きです
ある時そのお兄さんが不慮の事故で亡くなります
ジャックが亡くなったのは J.Rが悪いと父親は責めつけます
J.R空
| travelyuu とらべるゆう MOVIE | 2006/03/15 12:22 AM |
実在の人物、ジョニー・キャッシュの物語。
お話的には、スターの成功・転落・復活というお馴染みにパターンなのですがそれに加えて憧れの女性でもあったジューンとのエピソードがいつものサクセスストーリーとは違った味を出していました。2人の長い長い恋愛の道の
| ☆ 163の映画の感想 ☆ | 2006/03/15 12:21 AM |