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[ スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと ]素直になって、相手に歩み寄ること
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    [ スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと ]@
    新宿ジョイシネマ3で鑑賞。監督は[ 恋愛小説家 ]のジャ
    ームズ・L・ブルックス。前作同様、本作もユーモラスでハ
    ートフルな作品に仕上げている。

    「スパングリッシュ」とは、アメリカで暮らす4000万
    人近くのラテン系の人々によって話されているスペイン語
    と英語の混成語の意味。
    [ spanglish ]プレス画像
    本作は、故郷メキシコを離れ、ロスに暮らす若きシングル
    マザー・フロール(バズ・ヴェカ)と娘クリスティーナ(シェ
    ルビー・ブルース)母娘の物語である。愛する娘クリスティ
    ーナのためフロールは、よりよい職を求め、ある裕福な一
    家のハウスキーパーとして働くことに。

    訪れた先は、リッチで優雅な暮らしをしているクラスキー
    一家だった。前途有望なレストランのオーナー・シェフで
    あり、優しき父親であるジョン(アダム・サンドラー)と、
    専業主婦のデボラ(ティア・レオーニ)、可愛い子供たちバ
    ーニー(サラ・スティール)とジョージー(して昔はジャズ
    シンガーだったデボラの母エヴァリン(クロリス・リーチ
    マン)の5人家族。一見、仲睦まじいファミリーに見えたの
    だが、実はうまくいっていないのだった。

    コミュニケーションをはかる上で、言葉の違いは大きな壁
    になる。フロールは、最初英語を学ぶつもりはなく、むし
    ろ自分のスペイン語を押し付けるのである。

    そんなフロールが、娘のことでジョンに詰め寄るシーンは
    面白い。フロールが英語が全く話せないので、娘のクリス
    ティーナが母の言葉を通訳しジョンに英語で話し、ジョン
    の英語をスペイン語で訳して話す。母親が感情をむき出し
    すればするほど、訳す娘もその感情が移入してしまうのだ。
    トルシエ監督がダバディの通訳を介して、選手にどなって
    いるシーンってこんな感じなのだろう。そういやサッカー
    日本代表の中澤選手がTVで「トルシエが怒ると、監督とダ
    バディ二人に怒られているようだった」と言っていた。
    なるほど、よくわかる。

    フロールはクラスキー一家との親しくなるにつれて英語を
    学ぶ意欲がわいてくる。彼女のコミュニケーション向上ぶ
    りは、クラスキー一家の犬の対応に表われている。

    この映画は、コミュニケーションを通して「家族(親子)の
    本当の姿」を問うているのだ。
    フロールとクリスティーナ。デボラとバーニー。父親不在
    であるがゆえに、または父親が優しすぎるために、母親が
    父親役をやらなければならかったりする場面が目立つ。

    同性同士に存在するライバル心。同じ女性として、同じ母
    親として必要以上に思ってしまう負けられないという気持
    ち。これも、母娘との関係を悪くしてしまう。

    母娘は、最もお互いを知っている身近な関係だからこそ、
    実はうまくいかないという皮肉がこめられているかのよう
    だ。

    自分の悪い部分も認めて、もっと人に対して素直になろう。
    そして相手の気持ちに歩み寄ろう。そうすればきっとうま
    く行く。終盤のエヴァリン(母)とデボラ(娘)の姿が、監督
    が思う「家族の姿」として示しているようだった。
    | 映画レビュー | 15:34 | comments(3) | trackbacks(21) |
    コメント
    もじゃさんへ
    コメントありがとうございます。
    かなりマイナーな作品ですね。
    こういう映画こそ、もっと宣伝すればいいのにと思います。いろんな人に観てもらいたいものです。


    あんさんへ
    コメントありがとうございます。
    この親にして、この子ありといった感じでしょうか。気高さを感じます。
    | アロハ坊主 | 2006/01/31 12:48 PM |
    とっても素敵な作品でしたね。何事があっても誇りを失わず、強くて美しく愛情豊かなフロールは憧れです。Tb失礼します。
    | あん | 2006/01/29 10:54 PM |
    こんにちは。TBありがとうございます。
    とてもイイ映画で気に入っています。
    宣伝もほとんどしていないようで、みんなに観てもらいたいなぁ。
    | もじゃ | 2006/01/29 7:30 PM |
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