注目、入江悠という監督《OBSESSION》 | アロハ坊主の日がな一日

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注目、入江悠という監督《OBSESSION》
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    映画雑誌を読んでいると、気になる映画があったので池袋
    まで足を運んだ。池袋で映画を観ると、必ず迷ってしまう。
    相性が悪い。今回も迷いに迷って上映時間ぎりぎりに到着。
    『オブセッション』のチラシ

    気になると言っていたのは『OBSESSION』という映画。

    雑誌に掲載されていた説明にはこう記されていた。『ある
    女子高校。そこでは「超共産主義研究会」と「宗教愛好会」
    が日々争っていた。夏の暑い日、一羽のニワトリがいなく
    なったことによって事件が起きる。賛否両論を巻き起こし
    た問題作、遂に劇場公開!』

    映画は『OBSESSION』だけではなく、監督の入江悠氏が
    手がけた作品を他にも3つ上映するらしい。そもそもこ
    の入江悠監督を全く知らなかったが、短編映画では有名
    らしい。手がけている作品も「ゆうばり国際ファンタス
    ティック映画祭」「水戸短編映画祭」「仙台短編映画祭」
    数々の賞に入選している。

    まず『OBSESSION』。さきの説明のとおり「超共産主義
    研究会」と「宗教愛好会」のサークルが、日々マジで争
    っている。ある日時「超共産主義研究会」の部室に弁当
    があって、中には美味しそうな唐揚げが入っていたのだ。
    部員たちは、その唐揚げを美味しそうにむさぼりつく。

    時を同じくして「超共産主義研究会」が飼っていたニワ
    トリが行方不明になったことが発覚する。
    そして居なくなった事実を知らされた時、部員たちは自
    分たちが食べていたものがそのニワトリで、そして犯人
    は「宗教愛好会」だと思いこむ。
    「超共産主義研究会」の部員たちはバットや木刀を持っ
    て「宗教愛好会」へ殴り込みに行く。しかし相手はなか
    なか捕まらない。捕らえようとしても逃げられる。

    そして最期には、自分たちが敵だと思っていた「宗教愛
    好会」が実は、それらは自分たちが勝手に描いた妄想だ
    ったことがわかる・・・。

    自分の敵を勝手に自分で作り上げるという昔も今も変わ
    らない人間の愚かさをシニカルに描いている。設定を男
    性ではなく、今っぽくルーズソックスにミニスカートの
    女子高生にするのには恐れ入った。ちなみに『OBSESS
    ION』とは妄想、脅迫観念という意味。

    この他の作品では『行路I』『SEVEN DRIVES』が面白か
    った。『行路I』は雪のなかを彷徨う男と女が登場し、
    どこまでも続く雪道をひたすら歩きつづける。途中吹雪
    にも遭うが、それにも負けじと歩きつづける。この道は
    いつになったら終わるのか?

    単調な映像ではあるが、二人の切迫感は漂ってくる。そ
    れを支えていたのは音楽で、最初から最後まで「クラシ
    ック」が流れている。1曲のクラシックにのって二人の
    男女は演技をしている感じ。
    たぶん、雪がもう終わりになって街が見えてきたであろ
    う(男と女顔のアップなので、二人の表情からしか判断
    できない)時は、音楽が最高潮の盛り上がりをみせ、僕
    も気分が昂ぶってしまった。

    2作とも15分程度の映画。どちらも短編だから楽しめる
    気がした。

    長編映画にはない、面白さ。物語としては、足りないこ
    とだらけだけど、楽しめる。そうか。短編映画は、スト
    ーリーを端折って、何かキョーレツに感じるものが作り
    上げれば、それでオッケーなんだ。
    この世界観も、案外面白い。

    入江悠監督は、2006年には長編映画を手がけるらしい。
    これも要チェックだ!


    | 映画(ショート) | 23:02 | comments(0) | trackbacks(1) |
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    『OBSESSION』
    池袋シネマ・ロサにて、入江悠監督。 ある女子高、そこでは「超共産主義研究会」と「宗教愛好会」が日々争っていた。 夏の暑い日、一羽のニワトリがいなくなったことによって事件が起きる…(「OBSESSION」) ベーシストを諦めた長男が帰ってきた。その時、家族は!?…
    | 映画と文庫とMDと | 2005/09/28 11:12 PM |