2005.07.27 Wednesday
コドモではなくオトナの映画《星になった少年》
いまや知らぬ人はない『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞受賞した「柳楽優弥」くん主演。
ゾウ使いを目指した少年の物語です。
「柳楽優弥」くんは、『誰も知らない』の時も思ったけど「演技がうめえなあ」って感じじゃないねんな。佇まいや眼差しが、その役そのものって感じで見えてしまうねんな。天性のものかな。
で、PRのためにテレビに出ているのを見ると、ほんと無口でオトナの私には「カンヌとってすかしとるんか!」って思えてしまう。
このギャップが、アーティストなんやろな。
この映画は、感動こそしなかったがちゃんと考えて作られていると思って少し感心した。オカン(常盤貴子)は、息子哲夢(柳楽優弥)がゾウ使いになるために学校を休んでタイに行くことに反対していた。息子はもっとちゃんと学校に行って勉強して欲しかった。タイから帰ってきたからも、学校に行かずゾウ使いとして仕事に没頭する。そんな哲夢に母はやりたいことだけやっているといらいらしている。
ラストに、なぜ哲夢が死んだあと「なぜ、そこまでゾウ使いに夢中になっているか」オカンはその事実を知り大泣きする。
実は、オカンがゾウを大好きで、オカンのために哲夢はゾウ使いになり、ゾウと人が触れ合えるワールドを作ろうとしていた。
この話を聞いたら、誰だって胸に熱いものがこみ上げる。
淡々とストーリーは流れるが、登場人物のキャラクターをしっかり理解しないとわからんと思う。コドモにどのくらいわかるのか。
子を持つ親なら、泣いちゃうだろうな。
このパンフレットは、フジテレビジョンそして大作には珍しく色やデザイン、紙(材質)がしっかり作られている。
基調色はブルー。右隅にランディーのパラパラ漫画あり。あまり
面白くない。
kimion20002000さんへ
コメント&TBありがとうございます。
>僕はこの母親ありて、この子あり、と思いましたね。
なるほど。そういう見方もありますね。
| アロハ坊主 | 2006/02/25 11:07 PM |
tbありがとう。
僕はこの母親ありて、この子あり、と思いましたね。
|
kimion20002000 | 2006/02/24 10:15 PM |
この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
『星になった少年〜Shinning Boy&Little Randy〜』
この映画は日本で初めてゾウ使いになった少年の、短い半生を実話に基づき作られた作品です。主演は『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭、主演男優賞に輝いた柳楽優弥。今回この作品を観るの
| Tokyo Bay Side | 2006/07/20 9:28 PM |
「ゾウの楽園」という夢は、特異な母と子によって、
地上に成立しようとしている。
2004年5月、カンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞で「誰も知らない」(是枝裕和監督)主演の14歳の柳楽優弥の名前が告げられたとき、少し、胸が熱くなった。ほんとうに、初々しく新鮮であ
| サーカスな日々 | 2006/02/21 8:51 PM |
すごい作品だった。予告編を何度も観ているから、「泣き」のポイントが何処だか分かっていて、しかもその場所の直前でも「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」と分かっていたにも係わらず、涙だけでなく鼻水まで止まらなくなった。すごい、常盤貴子って一体何者なんだろ
| 利用価値のない日々の雑学 | 2005/08/07 10:38 AM |
「星になった少年」を見た。久しぶりに見た日本映画だ。
素直に感動した。主人公と共鳴するところがないと映画は感動しない、
と前に書いたが、この映画を見てなぜ感動したかといえば、
64歳の私が主人公に共鳴したからだろう。
主人公の名前テツが、私の呼び名と共通
| MOONの似顔絵エッセイ | 2005/07/30 9:18 PM |
6月19日(日)試写会(TOHOシネマズ木曽川)にて
どれくらい前のことだったかよく覚えていないが、「日本人で初めてタイに渡って象使いの勉強をし、象の楽園を作ることを夢見て亡くなっていった青年」のドキュメンタリー番組を観たことがあった。
これは「観た」と
| 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」 | 2005/07/28 4:35 AM |