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映画【 DENKI GROOVE THE MOVIE? ー石野卓球とピエール瀧ー】自然体で、変わらぬ2人
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    バルト新宿で2週間限定公開だったのが、ラッキーなことにシネマート新宿でレイトショーを上映してくれた。このおかげで久しぶりの休みをとても充実できた。

    卓球さんと瀧さんのオールナイトニッポンをたまに聴いていたので、2人のキョーレツなキャラはわかっていた。しかし彼らの音楽シーンでの優れた才能は全く知らずにいた。だからこの映画で、電気が先鋭的な音楽表現にこだわり続けているのを初めて知り、驚きを通り越して、畏敬の念さえ感じた。 石野卓球 ピエール瀧
    電気グルーヴは2015年でデビュー25周年を迎えた。本作『DENKI GROOVE THE MOVIE?』は、この25年間の軌跡を2人の映像と彼らに関係した人々の証言による描かれた初のドキュメンタリー映画である。

    レコード会社との確執やまりん(砂原良徳)さんの脱退、レコード売上の不振など・・・どんな逆境があろうとも、意に介さずというスタンスで、これまで乗り越えてきたのだろう。2人の映像には、激昂したり、苦悩したりなどシリアスな表情のものはほとんどなく、まるで2人が出会った高校生の頃そのままに、馬鹿話をしたり、軽口をたたきあっているシーンばかりで、つねに自然体である。真剣な表情の映像といえば、唯一活動休止を発表したコメントのみ。それだけに、このシーンにはインパクトがある。

    途中休止という時期はあったが、ここまでグループとして活動を続けることができたのは、まさしくこの映し出されている、卓球さんと瀧さんの関係によるところが大きいだろう。いつまでも少年のような、2人のやりとりが変わらない限りに、電気グルーヴとしての活動を続けていけるように思えてくる。

    しかし、改めて痛感させられたのは2人の才能である。卓球さんのプロデューサーとしての秀でだ能力もすごいと思うが、それに負けず劣らずの瀧さんのパフォーマーとしての迫力がハンパない。ドイツだったのかイベントでケンタウロスの着ぐるみで、ステージでパフォーマンスを行ったのだが、観客である外国人もいつしか瀧さんと同じ動きをして踊っていて、もうノリノリだ。あの会場のグルーヴ感は、卓球さんの音楽だけでは無理だったのではないかと思えるほどだ。

    彼ら2人を総称する言葉なんて、なにも浮かばない。2人の生き方そのものが、グループ名である電気グルーヴだ。『DENKI GROOVE THE MOVIE? −石野卓球とピエール瀧−』。大根監督がこのタイトルをつけた理由が、全てを見終わって少しわかるような気がした。
    | 映画レビュー | 10:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
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