映画[ 毎日かあさん ]泣いているヒマがあったら、笑おう!・・・でも泣ける | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ 毎日かあさん ]泣いているヒマがあったら、笑おう!・・・でも泣ける
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    映画[ 毎日かあさん ]を吉祥寺バウスシアターで鑑賞。

    テレ東のアニメ番組として放映中の、無頼派漫画家・サイバラの同名漫画の映画化。本音で生きるたくましい母親・西原の鋭い毒と、母性あふれる優しい眼差しが多くの読者のハートを捉え、原作は本の雑誌「ダ・ヴィンチ」では2007年“泣けた本”第1位にも選ばれた。
    まいにちかあさん
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    本作では、元夫婦の共演で注目を集めた小泉今日子、永瀬正敏が主人公のサイバラリエコと夫、カモシダを熱演。ふたりの息子、娘を演じた矢部光祐と、小西舞優も演技とは思えぬ役のなりきりようで、兄妹との会話やおとしゃん、おかしゃんとのふれあいのシーンは、ホンモノの家族のように見える。

    監督は、2006年[ かぞくのひけつ ]で日本映画監督協会新人賞を受賞した上岡龍太郎のご子息、小林聖太郎。アニメーションや、カモシダがアル中の末に経験する戦場の光景、手抜きにさえ思わせるチープな海外シーンなど監督ならではのこだわりが随所に見られる。

    この映画は、昨今のコミック原作の中でも、原作の世界観をとても大切にした作品である。オバカな息子と、ませた娘の言動や、カモシダの酩酊ぶりにクスりと笑っていたら、最後にサイバラの鋭い観察眼を伴った重みのある言葉が突き刺さる。毎日かあさんでおなじみのシーンだ。ブンジ、フミ、そして夫の純真な心に、原作者は呆れ、癒される。映画はそれらエピソードが集まり、起承転結にあまり重きを置かないストーリー構成になっている。また小林監督自身が禁じ手といっていたキョンキョン演じたサイバラのナレーションも、原作の世界観を後押ししている。冒頭のアニメーションや、タイなどのチープな海外シーンなど、細部にまでこだわった演出の数々は、どれも原作のサイバラワールドから一ミリたりとも逸脱することはない。原作が好きで映画を観に劇場へやってきた人には、絶賛する作品なんじゃないだろうか。

    しかし原作の世界観を大切にするがあまり、逆に原作を超えられないって、こともありうる。原作ありきの映画(特に漫画)が難しいのは、そこなんだと思う。映画はそれでひとつの作品なんだから、欲張りではあるがそこはこだわって観たい。

    だけど、その心配も本作に関しては杞憂のようだ。これには、映画でしか表現できないと思わせるシーンがある。
    「ありがとう。キミに逢えて幸せな人生だった・・・オレさ、人ととして死ねることが嬉しい・・・キミのおかげで・・・子どもを傷つけずに済んだ・・・」カモシダがサイバラに感謝を口にした、叙情的なシークエンスである。漫画ではあまりにベタすぎて、ここまで描けないだろう。映像でもタイミングや演技、演出によっては、相当クサくなる。監督は、この映画における泣かせどころはこのシークエンスのみにこだわったおかげで、哀切さがぐっと高まっている。

    泣けるだけがいい映画じゃない。もちろんそんなことは百も承知だ。しかし本作は「家族の絆」という普遍的なテーマを扱っているだけに共感のバロメーターとして、クライマックスで「泣ける」場面というのが必要なのだ。

    個人的には、本作は家族の物語だけでなく、女として、母としての葛藤と幸せを描いたヒューマンドラマとして観ても面白いと思う。さて、どーだろうか。
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    ●[ 毎日かあさん ]の映画パンフレット
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