映画[ ゲゲゲの女房 ]目に見えない世界を信じるゲゲゲの夫婦 | アロハ坊主の日がな一日

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映画[ ゲゲゲの女房 ]目に見えない世界を信じるゲゲゲの夫婦
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    映画[ ゲゲゲの女房 ]を有楽町で鑑賞。

    まだまだ地震は余談を許しませんが、原発問題でさらに状況は悪化。はたして、ボクたちはいつになったら日常の生活に戻れるのかーーー。計画停電には協力するべく、節電はしているのだが、刻一刻と様変わりする原発の危機的状況を伝える東電や内閣の会見から目が離せずTVはほぼつけっぱなしにしてしまう。

    復興に向けて、何か力になれることを一日一つ行なうことを目指して・・・今日もボクはレビューを書く。

    さて昨年流行語大賞にもなった「ゲゲゲ・・・」。今となっては遠い昔の出来事のようだ。あれだけ人気ドラマだったが、観たことがないのだから、当然といえば当然かも。妖怪が愉快に登場したり、アニメになった目玉親父が現れたり・・・本作のちょっと異質な夫婦映画は水木フリークにはきっと楽しめるはず。

    主人公の水木しげるを宮藤官九郎、妻の布枝を吹石一恵が、生き生きと演じる。監督は、初作品の[ 私は猫ストーカー ]でヨコハマ映画祭 新人監督賞を受賞した鈴木卓爾。心筋梗塞のCMで、電車の中で突然発作を起こすサラリーマンっていえば、イメージはつくだろうか。監督は、地味な役柄が多い役者さんでもある。本作は彼にとっては長編2作目となる。

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    一般的には、オンナはロマンチスト、オトコはリアリストってなことを言われるが、この夫婦にはそれはどうも当てはまらないようだ。ストイックなまでに妖怪マンガの制作に励む夫、しげると、貧困で食べる飯さえままならない生活に、戸惑いながらも逃げずに生きる布枝。
    前回紹介した「ハーブ&ドロシー」のような似た者夫婦とちがって、全く価値観の異なる者同士なのが水木夫妻。そんなふたりが、時を積み重ねていくことで“寄り添うふたり”へと変化していくプロセスが、この映画の見所である。

    毎日毎日お金がない。貧乏なうえに、水木の家にはたまにしか顔を見せない風変わりな絵描き(村上淳)が住み着いており、堅実で真っ当な布枝にとっては、不思議で恐ろしい異世界だったにちがいない。鈴木監督は、妻・布枝にとって異世界に映った現実に、ぬらりひょん(徳井優)、あずきあらい(伊藤麻実子)、火消し姿(石垣光代)などの妖怪を何喰わぬ顔で夫婦らと座をともに登場させる。さらには昭和30年半ばという設定にもかかわらず、現代の調布市をシーンとしてインサートする。
    パンフレットによると、鈴木監督は水木しげるの「幸福の七か条」の第七条「目に見えない世界を信じる」に共感し、ふたりの日常に、その視点を取り込んだという。まさにこれこそ、水木しげるワールドだ。妖怪たちのちょっと小汚い服装や髪型は、今なら時代遅れなセンスとして目立つが、昭和30年代を舞台なら、違和感はない。そのため妖怪の存在に気づくまでに少し時間がかかるのだが、でもそれさえ監督の狙いに思えてくる。NHK連続テレビ小説では描けない面白い世界観である。

    宮藤官九郎の丸みを帯びた猫背の背中と、ちょっと貧乏くさい風貌が、飄々としたリアル水木しげるの雰囲気にマッチしていた。でもそれ以上に嫁の布枝を演じた吹石一恵がよかった。時折、眼から感じる意思の強さや凛とした表情には、しげるにも負けない度量の広さを感じさせる。

    起伏のあるカタルシスはないが、夫婦というミニマムな世界がいかにして作られるのかを、様々なエピソードと通じて味わえる映画である。
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    | 映画(日本) | 17:21 | comments(0) | trackbacks(2) |
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    ゲゲゲの女房 : 二番煎じですけど、何か!!
     昨日の野田首相と安倍自民党総裁の党首討論、素晴らしかったですねぇ。民主党の党としての魅力はともかく、野田首相の器は安倍総裁の上をいっていることだけは確かなようです。
    | こんな映画観たよ!-あらすじと感想- | 2012/11/15 8:16 PM |
    ゲゲゲの女房
    見合いからわずか5日で結婚。 1961(昭和36)年、島根県出雲から上京した布枝が見たのは、漫画家の夫しげるの底なしの貧乏暮らし。 質屋通いは日常茶飯事で、食パンの耳や野草も大切な食糧源。 電気も止められ、ロウソクの灯りの下で夫の仕事を手伝う布枝だったが、
    | 象のロケット | 2011/03/17 7:49 PM |