2005.07.03 Sunday
オリジナルとパクり。そしてパロディ。
今週は、表現について2つ訴訟があった。
まずは、03年にNHKで放送された大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の第1回が『七人の侍』をパクったということで
黒澤プロダクションが訴えた(第二審)の判決。
まずは、03年にNHKで放送された大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の第1回が『七人の侍』をパクったということで
黒澤プロダクションが訴えた(第二審)の判決。
黒沢氏側、二審も敗訴 NHK大河ドラマ「武蔵」めぐり
03年に放送されたNHKの大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の第1回放送は故・黒沢明監督の映画「七人の侍」にそっくりだとして、黒沢監督の長男で映画プロデューサーの黒沢久雄氏らがNHKや脚本家・鎌田敏夫氏に1億5400万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が14日、知財高裁であった。中野哲弘裁判長は黒沢氏側の控訴を棄却した。
黒沢氏側は村人が侍を雇い野武士と戦うストーリーなどが「七人の侍」に似ており、「勝手にテレビドラマ化され、著作権や著作者人格権を侵害された」と主張したが、中野裁判長は「『七人の侍』は『武蔵』に比べてはるかに高い芸術性のある作品」としたうえで「いくつかの類似点が認められるものの、いずれも表現上の創作性がない部分。『七人の侍』の本質的な特徴を感じ取れず、著作権の侵害にはあたらない」と退けた。( 朝日新聞/2005年 6月14日)